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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2009/12/16

 

山崎 勇亀
1回目 2009/11/18 『核になるもの』
2回目 2009/12/2 『変化』
3回目 2009/12/16 『ヒッチハイク』
4回目 2010/1/6 『プロ』

『ヒッチハイク』

コラム第三回目になりました。前回と同じく締め切り前日にPCの前で固まってます。
夏休み最終日の読書感想文を思い出します…。
前回は変化について書きましたが、ギリギリにならないとやらないところは全く変わっていません。
今回は前回に続いて変化について書こうと思ったのですが、
全然関係ないアマチュア時代の苦労話みたいなことを書こうと思います。
アマチュア時代なんで十数年前になりますが、
アマチュアなんでとにかくお金がないし、でも滑りたいしどうしたらいいかと
当時ライバルの友人と二人で考えた結果ヒッチハイクをしてみようってことになりました。
荷物は最低限にしたかったので着替えも持たずにウェア着て、ブーツ履いて、
ボードもソールカバーもなくむき出しのままで、食料も友人とおにぎりを作り、水筒にお茶を入れ、
遠足気分で近くのインターの入口まで向かいました。
時間は深夜24時、キャリアにスキー、スノーボードを積んでいるかチェックしながら
親指立ててアピールしてるんですが誰一人停まってくれず、
時間も1時をまわり通る車もほとんどなくなって途方暮れてた所
一台の車が来て一度は素通りしたんですが
バックしてきて「こんなことするヤツいるんだ!?」って大笑いしながら乗せてくれました!
乗せてくれたのは東京の大学生達で、滑りに行く訳じゃないのにスキー場まで乗せて行ってくれました。
乗せてもらったのが後ろの荷台の所で、荷物に紛れて二人体育座りをしながら
真横のスピーカーからは大音量で森高千里が流れていて乗せてくれたのは有り難かったんですが、
かなりヘビーな道のりでした。
スキー場には早朝五時ぐらいに着き、今度はゲレンデオープンまで無料の仮眠所で寝ました。
ゲレンデがオープンすると二人してハイクアップ!お金が無いのでリフト券も買えなかったんですよね…。
登って滑るを繰り返しているとゲレンデの下の方に乗せて来てくれた大学生達がいました。
すると大学生達が「お金なくてリフト券も買えないって言ってたでしょ?」って言って
リフト券をくれたんですよ!本当にいい人達でした。
リフト券もゲットして滑りまくってると
今度は帰りの車の事が心配になってきて早めに探そうって事になり駐車場に向かうと、
車の数は多いけど沼津ナンバーの車が少なくて、
声をかけても大体数人で来てる人がほとんどで二人乗るとなると厳しくなかなか見つからないので
友人と沼津ナンバーは諦めて静岡方面に行く人を探すことにしました。
まず、スキー場から最寄りのインターまでの車をほぼ強引にゲット!!
運転手はスゴくイヤな顔してたので乗せてもらっているにも関わらず二人して寝てやりました!
いや~僕たち最悪でしたね☆
インターでの車探しも大変でした。
始めは近くのお土産屋さんの駐車場で探しましたが全然捕まらなくて、
最終的にインター入口の信号で止まった車に強引に声をかけてました。
ここでは感じのいい老夫婦が乗せてくれました。
老夫婦は僕達を高校生ぐらいと勘違いしてたので僕達もそのまま高校生のフリをしてました♪
(二十歳過ぎてましたけど…。)
こうして無事に家に帰ることが出来たんですがヒッチハイクをしたのはこれが最初で最後でした。
数年後、テレビで猿岩石がヒッチハイクの旅をしているのを見て
友人とバカなことしてたな~って爆笑したのを憶えています。
今では苦労話っていうか笑い話ですけどね。
他にもトイレに一週間泊まったりだとか
色んなエピソードがありますが今じゃちょっと出来ないことばかりです。
ただ、若さもですが勢いがあったな~って感じます。
内容はともかく不況と言われている今だからこそ勢いって重要ですよね。



snow column山崎 勇亀
1回目 2009/11/18 『核になるもの』
2回目 2009/12/2 『変化』
3回目 2009/12/16 『ヒッチハイク』
4回目 2010/1/6 『プロ』
 

 
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