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skate columnSKATE COLUMN 2012/8/22  

小原祐一
渋谷/代官山にあるスケートショップ CALIFORNIA STREETに勤務。
アパレルブランド COLOR COMMUNICATIONSの平社員兼社長。
スケートフォトグラファーとして活動中。
毎月15日、ustream内の生放送番組、FESN.TVにレギュラー出演中。
スポンサー:FATBROS, DESTRUCTO, HARDZEISS, IKB, 友達
1回目 2012/8/8 『出会い』
2回目 2012/8/22 『怪我・ポジティブ』
3回目 2012/8/29 『HOME SPOT / 守らねばならないもの』
4回目 2012/9/4 『初期衝動』

『怪我・ポジティブ』


スケートボードに怪我はつきものですが、僕は大きな怪我を何度もやらかしてしまいました。
まず2000年に左手首の治りにくい骨を折ってしまって、ボルトを入れる手術。
アメリカだったので全身麻酔をして手首なのに肘上までギブスでした。
原因は単なるドロップイン、アホです。。。
このあと良くなっていって、ギブスも肘より短くなって
スケーボーしたら転倒して人差し指も折るというボーナストリックもメイクしてしまって最悪でした。
2006年、FESN森田貴宏氏とUNDERGROUND BROADCASTINGの撮影中にダブルセットにて着地失敗。
右足前十字靭帯断裂、半月板損傷。
これが人生で一番の痛みと絶望感でした。
しかもメイクしたトリックなのに着地で手をついてしまった事に納得がいかなくて
再トライしていたときの事故でした。
しょうがないといえばしょうがないし、後悔といえば後悔です。
4時間にも及ぶ手術で術後は3日間痛みと戦いながら寝たきり、そのあとは車椅子生活、
とにかく毎日リハビリ、そして3週間後にやっと松葉杖で歩けるようになってから退院。
入院中は外出もできないし、とにかく長い長い3週間でした。

事故直前、手を付いてメイクした映像。
これに納得してやめていれば事故は起きなかった。。。
興奮状態の自分です。



そして2010年、今度は原因不明(たぶん長年のスケートボードの蓄積)で左足前十字靭帯断裂、半月板損傷。
再度手術そして3週間入院。。。
まさかの両足前十字靭帯手術メイクで、
『なんで自分ばっかり!?』っていうのが本音です。
その後スケートに復帰するも、
2010年の手術で治した膝の痛みがとれず、
今年2月、再度半月板の手術で入院してました。
どうです?怪我はいちいちデカいし、手術ばっかりだと思いません!?
入院中は本当に痛いし、膝も全く自力で動かせない状況で、
『歩けるのかな?』『もしかしたらスケボーなんて2度と出来ないかも、』という不安にかられ、
退院後は『スケボーなんてできるのかな?』
半年以上かかってやっとスケボーに復帰できても、
『プッシュはできるようになったけど、テールなんて叩けるのかな?』なんて思う時期もありました。
でも手術を受ける事、入院中の毎日、リハビリ、術後に関しても、
全てに対してポジティブにいようと心がけてました。
膝に関しては、靭帯なんて無くても、半月板がちょっと損傷してても、歩けるし普通の生活はできます。
医者にも言われました、
『君、いくつだっけ?そんなにスケボーしたいの?』って。
そうです全ての手術はもう一回スケボーをするためです。
だからポジティブにいようと思えたし、ポジティブにいられました。
今現在、気持ち的にもまだまだですし、
足の方もまだまだ、
恥ずかしながら体重の方もかなり気になる状態です。。。
でもやっぱりプッシュは楽しいし、
何回ゼロからスタートでも、もう一度できるトリックが増えていったり、
少しずつ良くなっていくことはうれしいですし、とにかくスケボーができることが一番です。
もちろん今までの自分のスケボーと比べると大きくかけ離れている状態はキツいですけどね。。。
でももう一回初めてスケボーを始めた頃の気持ちは再確認できます。
だからもし怪我に悩んでいる方や、手術しようかどうか悩んでいる方、
ポジティブに考えればそこまで悪くないですよ。
またスケボーに乗れる、って思えれば。

skate column小原祐一
1回目 2012/8/8 『出会い』
2回目 2012/8/22 『怪我・ポジティブ』
3回目 2012/8/29 『HOME SPOT / 守らねばならないもの』
4回目 2012/9/4 『初期衝動』
 
 
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