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COLUMN |
SKATE COLUMN 2009/10/21 |
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『スケートボード/西方見聞録2』
さぁ4回にわたるコラムもいよいよ最終回。
バルセロナでの名残惜しい気持ちを胸に、朝一番の列車で空港へと向かった。
すでにヨーロッパも二ヶ国を制覇し、ユーロの勝手にも慣れてきたところ。
出発予定の飛行機に乗れないトラブルがあったものの、何とか夕方の便に乗り込み
無事、グレート・ブリテンに上陸!!
ユーロ第三の都市ロンドン。
空港を出るとすでに夕方、しかも寒い。。。
この日から本格的な冬が到来したらしく雨も降り始めていた。
訛りの強いロンドン、アクセントがなかなか聞き取れず戸惑ったのをよく覚えている。
この街にはフランスやスペインではほとんど出会わなかった日本人も多く、
アジア、アフリカ、ヨーロッパ系と様々な人種のコミュニティーが存在していた。
ロンドンブリッジ、ビッグベン、ダブルデッカー。
そこはまさに "This is London"
多くのパブとジェントルマン、チューブ(地下鉄)網の発達したヨーロッパ随一の大都会だった。
ロンドンでは、昔大阪に住んでいたスケーターのロブのフラットが基地となった。
最初に向かったのはSLAM CITY SKATES!
当時HEROINのフォズも働いていたので会いに行くことに。
クリス・パルマンやスノーウィーとも再会、フォズとは夕食を食べに行くこともできた。
その時に「UKのスケートシーンは古くストリートはタフで決して環境が良いとは言えないが、
BLUEPRINTをはじめみんなUKブランドに誇りを持っているよ」と教えてくれた。
ショップに行けば分かるが、パリ同様、ここでも彼らの強い愛国心を肌で感じた訳だ。
そんなロンドンの滞在は4泊5日と短かく雨続きで満足にスケート出来なかったものの、
ロブはSouth BankやGonz Gap、Playstation Skateparkなど色々と案内してくれた。
本場のフィッシュ&チップスも体験したし、パブにも連れ回された(笑)
ロブのお手製イングリッシュブレックファーストは格別やったな~。Cheers!!
他にもUKのカルチャー誌「Adrenalin」で働いていたドイツ人のルーカスとの再会や
(彼はドイツのスケートブランドHESSENMOB:現MOB Skateboardsのロゴデザインを手掛けた)、
Homageのジョンとストリートに繰り出したりと結果的には充実の5日間だった気がする。
ただロンドンはレートが高い(当時1£=¥198)ので出来るだけ出費は抑えた方が良いだろう。
さぁ目指すはユーロ最後の目的地アムステルダムだ。
昼過ぎにロンドンを出発し、夕方にはオランダのシュポール国際空港へ到着!
アムステルダムには友人がいなかったので自分たちで宿を探し、長旅の疲れを癒すことに。
運河があちこちを流れとても長閑。車道の横には自転車専用路があり、
歩道と勘違いして歩いていると後ろから猛スピード走ってくる自転車に轢かれそうになる(汗)
アムスの路面は石畳がほとんどなのでスケートはできず、
街を散策し芸術や歴史(ゴッホ美術館、アンネ・フランクの家など)に触れたりのんびりと過ごした。
すでにパリ、バルセロナ、ロンドンを巡り自分たちのキャパは限界を超えていたこともあり
この2泊3日のアムス滞在はちょうど良い休息となった。
そして特急列車に乗り込みベルギーを経由、帰国までの3日間を再びパリで過ごす。
パリ最後の夜に泊めてもらったコロンビア人の大家族の家では、
この一ヶ月の軌跡を辿りながら日常と非日常の境で気絶しそうになっていた。
もう本気で体が追いつけないのだ(笑)
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このヨーロッパツアーで経験した彼らのライフスタイルや人生の考え方そのものは
今も自分の中で強く影響している。
そしてとにかく世界はとてつもなく広く、自分は無力だってことを学んだ。
この旅でお世話になったみんな本当にありがとう。
ハマればハマるほど奥深いスケートボード=SKATE WAY。
さぁ可愛い自分に旅をさせよう。
そう、スケートボードはすばらしい!!!
さてさて次のランナーは、もうかれこれ15年近いお付き合い。
自身のブランドDORCUS、Expressionのチームマネージャー、イベント運営など
いつも多忙な日々を送っている大阪スケートシーンの頼れる兄貴、
VENIXこと野上竜也監督にお願いしたいと思います。
それではみなさんご精読ありがとうございました~!!!
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