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COLUMN |
SKATE COLUMN 2009/10/7 |
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『スケートボード/西方見聞録1』
3回目のコラムがやってきました!
今回はいままで色々と旅をしてきた中で、特に印象に残っているヨーロッパについて。
それまでアメリカのスケートシーンしか知らなかった自分が、
さらに360°の衝撃を受けてしまった未開の西欧諸国。
それでは思い出しながら綴ってみましょう。
初めてヨーロッパ大陸を訪れたのは2002年の秋。
当時、代理店を通してフランスのLORDZウィールからサポートされていた時に、
フランス本国でブランドを運営していたWORLDWIDE SERVICE社長のステファンと
ライダー兼デザイナーのナオが、マーケティングの為たまたま大阪を訪れたのがきっかけ。
その半年後にはLORDZ/SQUARE/AEONのジャパンツアーが行われ、
大阪でのシューティングや大阪パートが収録されたPUZZLE#16のプレミアパーティーなどをケア。
じゃ次は自分の番でしょ!ってことでExpressionの一太郎と一路ユーロへ!
この旅は、パリ~バルセロナ~ロンドン~アムステルダム~パリという流れで各都市の友人を訪ね、
ローカルに溶け込もう!という一ヶ月のアドベンチャーツアー!
意気揚々とユーロ最初の都市パリに到着。
いきなりタクシーなどの交通機関がストライキ、しかも英語がまったく通じない。焦る。。。
何とかステファンのいるWORLDWIDE SERVICEに到着し、約一年ぶりの再会!
そこはパリ郊外にあるデザインオフィスと倉庫が一緒になった大きな会社でPUZZLEの本拠地でもあった。
毎日ヨーロッパ中の情報が飛び込んでくるし、
バスチャン、フローレンティン、ルイパ、フランク・バラッティエロ、
ウィリアム・ファンなどのライダー連中は、
いつもココに集合し撮影へと繰り出し戻ってくる。
まさにヨーロッパシーンの中核。
パリでの生活は、ステファンとナオのアパートでお世話になった。
あたり一面が大理石。
歴史ある建造物に囲まれたパリの街並みは、
圧倒的な存在感が漂いながらも想像以上にゆったりとしていて街行く人もどこかお洒落。
エッフェル塔、セーヌ川、凱旋門から伸びる石畳のシャンゼリゼ通り、メトロ、
どれも映画のワンシーンみたいだった。
クロワッサンにいたっては本気で美味い!
が、皮肉にもそんな美の国おフランスには、犬のフンを拾う習慣がないので足元には注意して歩くべし。
見事に二人とも夜道で踏んでしまった。。。
その処理はというと・・・毎早朝に放水車が登場し一掃!! 何ともすばらしい行政のシステムだ(笑)
スポットに関しては有名なLe DomeやBercy、Créteilをはじめどこも広くて環境がケタ違い。
ほとんどのスポットが路面もツルツルで思う存分スケートできる。
たまたまエドテンのアートショーEUROツアーと重なり、
マックランクやEmericaチーム(アンドリュー、ハーマン、スパンキー)なんかとも何度か遭遇した。
フランスのスケートレベルは超人フローやバスチャンを見ても分かるように、
ヨーロッパでも群を抜いていたように思う。
それでいてみんなめちゃくちゃフレンドリーだから最高だ。
中でも印象的だったのは、ローカルスケーターのほとんどがClichéに乗っていたこと。ローカルプライド!
これにはちょっと感動してしまった。
パリでのあっと言う間の二週間を経て、次の目的地バルセロナ行きの夜行列車に乗り込む。
偶然にも当時Clichéのライダーだったビンセントとチボ・フラディンも同じ列車。
朝方スペインとの国境付近で乗り換え、昼前にはユーロ第二の都市バルセロナに到着!!
バルセロナでは現地在住のフォトグラファー、アルベルトと待ち合わせ。
彼とも実に2年ぶりの再会だった。
しかも待ち合わせをしたSANTS駅は、隣国からの路線が集中するバルセロナの心臓であると同時に、
駅前に広がるピクニックテーブルはスケーターには涙ものの極上スポット!
バルセロナでの生活は、アルベルトの実家でお世話になったのでまさにホームステイさながら
パリと比べると明らかに気候も温暖で、人のノリもかなりのラテン気質。
そこら中からHola~!! という陽気な声が聞こえてる。
しかもココでは英語がほとんど通じるので何かと不便もなかった。
ただスリの街としても有名なので、手荷物にはかなりの警戒が必要!!(実際に何度か目撃した)
スポットに関してはもうアメージングの一言!
バルセロナオリンピック以降、
街の景観に力を注いできたというだけにもう目に入るもの全てに遊びがある。
むしろスケートボードは完全に後付け。
MACBA、ParallelをはじめLORDZやPUZZLEでチェックしていたスポットがあちこちにあり、
そのほとんどが普通に楽しめるお手頃サイズ。
文字通りそこはスケートパラダイスだった!
ちょうどこの時、Emerica主催のストリートコンテストもありヨーロッパ中から有名スケーターが集結。
バルセロナの有名スポット3ヶ所を流しながらベストを競い合うというコンテスト。
総合優勝は、ダニエル・レブロン(PUZZLE#19をチェック!)
他にもUNOマガジンのオフィスに行ったり、Nomadのライダーとセッションしたり、
フッテージを残せたりとスケートが一番充実できたバルセロナ。
バルセロナの街は夜も賑やか。
陽気な彼らはフィエスタ(パーティーごと)が大好きだ。
スケーター御用達のバル「manolo」に行けば、
アルト・サリやBLUEPRINTクルーなど有名スケーターにも出会えた。
すでにこの街はその環境の良さゆえ、
アンテナの高い世界中のスケーターにとって聖地になっていたという訳だ。
そんな夢のようなバルセロナ初滞在は、短か過ぎる一週間。
それだけに最終日に食べたアルベルトのお母さん手作りパエーリャの味がいまだに思い出深い。
長くなるので続きは最終回で。
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