interstyle magazine
 COLUMN
skate columnSKATE COLUMN 2008/2/13  
Ura3(ウラサン)
ローカル:東京都世田谷区 スケート歴:20年
スタンス:レギュラー シューズ:Vans 9.5
デッキ:Stereo 7.875 トラック:Independent 129
ウィール:DarkStar DD 52 ベアリング:Tatsumi-ya
1回目 2008/1/9 『レールな因縁』
2回目 2008/1/23 『滑るという事』
3回目 2008/2/6 『脚でやるという事』
4回目 2008/2/13 『今でも恐いです』
5回目 2008/2/18 『因縁のレール』

『今でも恐いです』
ども、スケーターのUra3という者です。
4回目のコラムになります。
さて過去3回は、ガキの頃にはスケートボード以外にもいろいろやってたよ、という話の流れからローラースケート、スキー、サッカーの事を書きました。スケーターがスケートボードじゃない事を書く企画も「滑る」「脚」というキワードでなんとか繋がってきましたがもう限界です(笑)。
もう少し繋ぐとすればサッカーで培った脚力は決して無駄ではなかったと思います!という…。
えー、スポーツにおいて決定的に差が出るのは、まず運動神経だと思います。
これの有無は絶対的に差が出る事で、スケートボードという個人競技はそれに加えて恐怖心との戦いが重要になってきます。なにそれ?って思うかもしれませんが、スケートボード(スノーボード、BMXなどアクションスポーツと呼ばれる競技に全般も同様)は常に危険と隣り合わせです!
言い方は大げさですが、例えば全く同じレベルの2人がスケートしていたとしましょう。
両者共に空き缶をオーリーで越えられる程度だとしたら、次はどこでオーリーするかの勝負になってきます。空き缶より高さが出せないということはその高さでどう工夫するかです。
考えられるアイデアとしては「高い場所から降りる」
これは高さが出せなくても落下する間デッキがくっつていれば良い訳ですが、失敗したら身体x衝撃のダメージを喰らうという恐怖と戦わなくてはいけません。
「幅を飛ぶ」
これはスピードが重要になってきます。
失敗したら身体x摩擦のダメージを喰らうという恐怖と戦わなくてはいけません。
きっとはじめの頃は2人とも同じ場所で同じ事を競うと思います。
どちらかが先にやろうと決めた事を一緒にやろうという雰囲気になったとして、丁度3段ぐらいの階段がありました。これを飛ぼうと。空き缶しか飛べない自分のオーリーと3段の高さと幅を考えて飛び越せるかどうかを物理的にイメージすることでしょう。
例えば(1)の人はまずは1段からトライするという人。
(2)の人は自分のスキルはほとんど考えずにノリとテンションでとにかく3段からやってしまう人。
もしも(1)の人と(2)の人だったらまず(2)の人が先に階段にツッコミます。
それを観て(1)は大丈夫かよと?思います。
(2)が先にメイクした場合もちろん(2)の勝ち。
(2)は「ノーフィアー」の称号が与えられます。
しかし(2)が失敗を繰り返す、もしくはケガをするということになれば「ノープラン」の称号に。
その間(1)がしっかり1段から2段とやっていき、数発のうちに3段をメイクすれば(1)の勝ち。
(1)は「スマート」の称号が与えられます。
しかし3段はどうしても恐いとなれば「チキン」の称号に。
どちらもメイクすれば先にメイクした(2)のほうが上手いという結果になるのが世の常。
上達すればトリックの完成度や「スタイル」というものも取り入れるようになりますが、はじめのうちはこの恐怖心に打ち勝った人が先に上手くなっていくでしょう。
取って付けたようにサッカーに結びつけるとすれば、あなたがゴールキーパーだったとしてFWと交錯するかもしれない微妙なタイミングで強引にボールをキャッチしにいくか、様子をみるか。
ケガをするかもしれないが強引にでもボールを奪いにいくキーパーのほうが信頼できる良いキーパーだと私は思います。コンテストでもなければスケートボードに相手は存在しないけれど、時には友達に負けたくないという気持ちで、己の恐怖に打ち勝って無謀と思われるトリックにトライしてみるのも上達の近道かもしれませんね。
今回はそろそろ失礼します。


最近復活を果たして相変わらず天才っぷりを見せてくれたガイ・マリアーノ。
当時のガールチームが日本に襲来した時のスナップ。
彼はスケートしてなくて「どうして滑んないの」と聞くと「今日はスケシュー持ってきてないんだ」と全然スケート出来そうなアディダスを指差してそう言ってました。
1994年頃だったかな。


skate columnUra3(ウラサン)
1回目 2008/1/9 『レールな因縁』
2回目 2008/1/23 『滑るという事』
3回目 2008/2/6 『脚でやるという事』
4回目 2008/2/13 『今でも恐いです』
5回目 2008/2/18 『因縁のレール』
COLUMN INDEX
 
Copy right © INTERSTYLE Co.,Ltd All Rights Reserved.