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COLUMN |
SURF COLUMN 2013/8/28 |
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高橋 淳
1977.3.3生まれ。高校生の頃、ファッションに傾倒。
雑誌、ASAYAN, POPEYE等でモデルを務める。
18歳よりサーフィンを始め一気に方向転換、外房太東をベースにソウルサーファーの道を歩む。サーフショップスタッフ(KENNY SURF SIDE)、波情報のスタッフ(なみある?)としてサーフィンの現場に携わる。
その後、アート、デザイン、横乗り文化を軸にした、“culture shop 11:11”を主宰。
現在、月刊サーフィンライフ(マリン企画)にてエディターとして働く。 |
1回目 |
2013/8/21 |
『HEY HO LET'S GO!!』 |
2回目 |
2013/8/28 |
『ALTERNATIVE』 |
3回目 |
2013/9/2 |
『BEATNIK』 |
4回目 |
2013/9/18 |
『HIP』 |
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『ALTERNATIVE』
皆さん、こんにちは。高橋 淳です。
さて、気ままに進むこのコラム、第2回目のお題は『ALTERNATIVE』
意味は
1. (二つのうち)どちらかを選ぶべき、二者択一の《時に三つ以上のときもある》
2. 代わりとなる、代わりの
3. 慣習(伝統)的方法を取らない、新しい
(研究者 英和中辞典より)
ということです。
昨今、日本のサーフィンの世界でよく聞く言葉、『オルタナティブ』。
この言葉を聞くたびに、僕は何だかこそばゆい気持ちになり、無口になってしまいます。
サーフボードに関して言うと、
WCTの選手が使うような最新鋭のいわゆる“ショートボード”でもなく、
9フィート以上からとされている“ロングボード”でもない、
“それ以外のボード”がそう呼ばれているようです。
60年代や70年代の、サーフボードが洗練されていく過渡期のデザインを、
現代風にリファインしたものが多いようです。
今では多くの人たちが『オルタナティブ』ボードに乗り、その独特のフィーリングを楽しんでいます。
10数年前まではそんなボードに乗りサーフィンを楽しむサーファーは、ほとんどいませんでした。
しかし、いるところにはいました。
例えば、その頃のそんなサーファー達、作られたボード達が『ALTERNATIVE』なのではないでしょうか?
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もはや流行ってしまった、多数になってしまったものをカテゴライズしてそう呼ぶ。
そもそも『ALTERNATIVE』という言葉は
メジャーなフィールドでのカテゴリーとしてあってはおかしいような気がします。
例えばこれは、音楽の世界で、iTunesに於いて、
あるアーティスト達(かなり多くの)が『オルタナティブ』というくくりでまとめられている事、
それを見たロックンローラーが何か腑に落ちない気持ちになるのと同じ事だと思います。
きっと、カート・コバーンもあの世で笑っていることでしょう。
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僕は、ある『ALTERNATIVE』なシェイパーを知っています。
その名はBen Wei。
彼の作るボードは独創的。
“Fifty Fifty Waveskates”というブランド名でボードを創っています。
コンセプトがまず違う。
普通のサーフボードはいかに波にフィットさせるかということが命題だと思うのですが、Benのボードは真逆。
極端に短い長さ、丸に近い曲線と、直線を組み合わせたシェイプ、そして尋常じゃない厚み。
波の斜面を滑り、水面との反発によって爆発的なスピードを生むと共に空中に飛び出す!
あり得ない形でバランスされたボードは意外と乗りやすく、単純な感想は速い!楽しい!もっとトビたい!笑
そう、その名の通り、波の上でスケートをするためにデザインされたボードなんです!
Benは『Waveskate』という新しいサーフィンを産み出しました。
まさに『ALTERNATIVE』!
そんな価値が徐々に認められてきて、自信のブランドの他にも、
様々なメーカー、ショップ(ZBURH, LBS, Patagonia...)とコラボして世に“楽しみ”を発信しています。
その他にも才能に溢れ、ASPジャパンツアーのMC、
電子楽器メーカー“KORG”よりサポートを受けるミュージシャン、
なんでも創っちゃうアーティストであり発明家、
そしてサーフィンは激ヤバぶっ飛び オリジナルスタイル&GRAVITY初代プロスケーターという
とんでもなくマルチなBen Weiはいつでもどこでも大人気です。
友達を褒め過ぎだと言われそうですが、全部本当です。
(ちなみにBenと、レペゼン太東超アンダーグラウンドMC, SOTA884と僕で
“JACKSON884”というバンドをやっています。
3人でなければ出し得ない、なんとも言えないそのバイブレーションは、
完全に『ALTERNATIVE』... 良いか悪いかは分からない、
唯一無二のそのパワーに最近自分でビビりがちです... w)
サーファーは、常に『ALTERNATIVE』な存在であるから格好いいんだと、僕は思っています。
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Check it out!! 50/50 waveskates!!
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