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 SURF COLUMN 2012/8/1 |
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『キッズサーファーの選択肢』
最近のサーフィンしている子供達の様子を見ていて、
将来のカルチャーとしてのサーフシーンは大丈夫か？と思う時がある。
どこの子供もこぞってコンテストに出場し、勝った負けたの勝敗にこだわる。
親も自分の事の様に必死になっている。
まるで部活のようだ。
スポーツとしての捉え方だけで本当にいいのだろうか？
この調子でいくと、
今のサーフボードやウェットスーツメーカーはスポーツ用品販売業になるのではないだろうか。
現在、前のスポンサーを辞めて
今年から自分で始めたボードブランドLazyBoySkillサーフボードは、
より多くの人にサーフィンを楽しめる道具を提供していくことがコンセプトになっている。
それはサーフボードをスポーツ用具ではなく遊び道具としてとらえているからだ。
この遊び道具ととらえるか、競技用ととらえるかが重要だと俺は思う。
俺的にも、サーフィンは人生を豊かにするライフスタイルであり、遊びだ。
スポーツではない。
カルチャーだと思っている。
生活の一部として海とどのように遊ぶか？が最大の課題である。
より人生を素晴らしくするためのエッセンスだ。
これらをふまえた上で、これからのキッズ達には２通りの選択肢を提案したい。
一方は、最強のコンテストマシーンを目指す道。
もう一方は、『海で遊ぶ達人』を目指す道。
海で遊ぶ達人とは、
様々な波のコンディションで
そのシチュエーションに合った遊び道具を選択し、
誰よりもスタイルを出して上手く乗ることに尽きる。
どうすれば、気持ちよく、そして楽しく波にのれるかを考える。
対照的にコンテストマーシンになるには常にジャッジを意識する。
自分が気持ちいいラインや技をするのではなく、
ジャッジの好みや採点基準に従い、よりハイポイントを獲得するサーフィンを目指す。
どちらも、サーフィンのスキルが上手くなくてはならないし、相当の練習を必要とすることは明らかである。
一昔前は、コンテストで結果を出さなければスポンサーが付かないとされていたが、
最近では戦歴うんぬんより
ブランドイメージにあうサーフィンやスタイルを持つサーファーをサポートする傾向がある。
コンテストに出ないからスポンサーが付かないという条件もバカバカしく感じる。
断っておくがサーフィンが上手なことが大前提だということを注意して欲しい。
以上の事をふまえ、
是非、子供達には親や周りの意見に左右されず、
自分でしっかり考え決めてもらいたい。
また、親やショップ及び周りの環境も、
この２択を理解して、
子供達が自分の目指す方向を自分で決められる様な環境を提供してあげて欲しいと思っている。
これらは現代の大人にも当てはまることだが、
波乗りというものが、より自分自身の人生が楽しく豊かになるための必須アイテムであって欲しい。
そして、なにより個々のサーファーがスタイルのあるサーファーに成長していって欲しい。
近い将来、日本にも若くしてスタイルマスターが登場する日を楽しみにしています。
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