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COLUMN |
SURF COLUMN 2008/9/3 |
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佐藤 誠(サトウ マコト)
7月6日生(CKBの剣さんと一緒) 株式会社サンコー代表
07年4月九十九里一松海岸に、ウエット工場「BPD.BeachPleasureDeveloper」始動。BeWET/Delphiのほか、OAKLEY/PATAGONIA/HURLEYなどカリフォルニアブランドのウエットプロデュースを手がける。BPD屋内には、東京で閉園となった幼稚園の床材を移築した多目的室があり、サーフレクチャーや地域活動の拠点に使われている。現在、BeWETと代官山UNICEがコラボしたSUMMER_FESTA主催。 |
1回目 |
2008/7/16 |
『サーフィンしたいシンドローム』 |
2回目 |
2008/8/6 |
『ウエットスーツの暖かさについて考えようと思う』 |
3回目 |
2008/8/20 |
『SURFDRYの功罪』 |
4回目 |
2008/9/3 |
『最高のWETSUITSを提供する "HEART"』 |
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『最高のWETSUITSを提供する "HEART"』
実用と美を極めた、職人 "森 正洋氏の手しごと" に会いに出かけた。
ウエットスーツ作りに従事する者として、モノづくりの原点を垣間見たかった。
『G型しょうゆさし』日本人なら誰でも一度は目にした
「お寿司屋さんのカウンターに無くてはならない醤油さし」だ。
1961年。私の生まれた年に、グッドデザイン賞『Gマーク』を受賞。
発売
から50年以上たつ今もなお愛され続けるロングライフデザインである。
この醤油さしの優れた点は、日常にさりげなくとけ込む、洗練されたシルエットと、
液だれしにくい注ぎ口、注ぐ量を調節するために開けられたふたの穴、誰でも持ちやすく安定も良いなど、
高い機能性と無駄を省いたフォルムが見事に調和し、現在も販売されていることだ。
また森氏デザインの『平型飯めし碗』も多くの絵付け作家に愛され様々な表情の碗が広く流通している。
かつて日本人が貧しかった頃、暖房が効かない狭い食卓で、
多くの家族が急いで食事を摂らなければならない時代背景から、冷めづらいめし碗。
つまり厚手で開口部の狭い碗が必要だった。
現在、生活が豊かになり、器を愛で、ゆっくりと食を楽しむ文化が、新しい碗を生んだのだ。
森 正洋氏は「飯めし」と「醤油」という、日本人の原点で勝負した。
一つの『原型』は、生活に最も近い実用性と完成された美しさを両立し、
長く愛される『道具』として工場生産化が確立された。
モノを世に残す職人として、誰にも愛されるものを工業化で成功させることは非常に困難で、
とても素晴らしいことだと思う。今、森氏の遺作シリーズはMUJIで手にすることが出来る。
アトリエムジ http://www.mujiyurakucho.com/atelier/index.asp
BeWETでは、この冬SW20(SuperWarm20周年モデル)を発売する。
『厳冬期を乗り越える』という、唯一つの目的のために毎年進化を続けてきた、当社ウエット技術の結晶だ。
我々は「運動性」と「保温性」を最高のレベルで商品化することを毎年目指している。
ラバーとジャージの進化。断熱化のハイテク技術。ラバー面積の最大化。
動きやすさを追求した3Dカッティング。
快適性と防水性を兼ね備えたエントリー部。消耗部の強化によるライフタイム延長。
そのすべては、職人の10本の指から『手作業=拵(こしら)える』によって生まれてくる。
息も凍る朝、笑顔でラインナップに向うサーファーを応援したい。
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