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snow columnSNOW COLUMN 2015/11/4

 

柳田由人
茅ヶ崎市在住  趣味:渓流釣り、バドミントン、波乗り、等々...
作新学院って高校を卒業した後は、日本写真専門学校で写真の勉強をして卒業してから、高校の頃から滑っていたスノーボードに再度目覚めてプロスノーボーダーを目指しておりました。ライダー時代はSIMSよりサポートして頂きながらハーフパイプをしていました。その後SIMSの担当者からライダーの写真を撮ってみないか?って言われた事がきっかけでスノーボードカメラマンとしての道を歩き始める。その頃のライダー担当塩谷シンゴさんからは「おまえ活躍してるなライダーぢゃなくて...カメラで」って言われたりもしてました...(笑)
1回目 2015/10/21 『ATSUSHI 33!!!』
2回目 2015/11/4 『経験から得た単語...』
3回目 2015/11/18 『携帯電話の無い時代...』
4回目 2015/12/2 『いろいろな出逢い...』

『経験から得た単語...』

その出来事は、スクローバーと言うスノーボードチームと一緒に
アメリカはユタ州へ撮影トリップに行ってた時の事です...。
その撮影トリップには、ライダー含めフィルマーとかなかなかの大所帯だったので、
モーテルとかでは無く、比較的安価な地域にアパートメントを借りてベースにしていました...。
しかし、そのエリアは家賃が安いためか?気のせいか?
アパートメントの住人達の雰囲気がなんとなく...
なんとなくですが悪そうな方々が多いいように見えたんです...(笑)
そしてそのシーズンはとにかく天候に恵まれなくて、
曇りや雪ばっかりでアメリカらしい真っ青な青空など全く見えませんでした。
とは言え、なんとかストロボとか使いながらストリートの撮影をしたりして何日も過ごしていました。
そんな時事故は起きました...。
ストリート撮影の帰り道で大きい道の合流で一時停止して待っていたら...ドカンッ!!!
そうです追突されたんです...。
助手席に乗ってたプロスノーボーダー石川敦士と慌てて
後ろのクルマの運転手の白人の女性のところへ駆け寄りました。
そしたらその女性はハンドルに頭を伏せちゃって
OH MY GOT的な事をずっと呟いててこっちを見てくれないんです...。
とりあえずたどたどしい英語でなにしてるの???的な事を言っても、
ハンドルに伏せたままなので、優しく運転席のドアを開けてみました...。
その瞬間敦士と二人でビックリです!!!
なんとその彼女が履いていたブーツは大人の足三人分はありそうな怪獣の足型ブーツだったんです!!!
これには敦士もアメリカにいる事を忘れたのか、
「こんな怪獣みたいなの履いてっからだよ~~~」
ってめちゃくちゃ日本語で言ってましたからね...(笑)

実際の写真ではありませんが、これと同じです...(笑)
結局、レンタカーの後ろが壊れちゃったけど、保険入ってるし仕方無いか~って
怪獣の足の女性を許してあげました...ってかいろいろ大変そうなので...。

僕達が狙っているのは山に上がってのバックカントリーでのジャンプ撮影...等々だったので、
天気が悪いって事は山の上がずっと雪が降り続いている事はわかっていました。
撮影トリップも終盤に近づいて来た頃、テレビの天気予報に晴れマークが出て来たんです。
これは青空でコンディション最高~な雪で撮影出来ちゃうんぢゃないの~!!!
なんて言って盛り上がっていました。
そんな最終日前日の夜、あるライダーが
「彼女に電話をかけたいから、近くのガソリンスタンド(コンビニ)に連れてって~」
って言うので、レンタカーで一緒に出掛けました。
「ぢゃオレはクルマで待ってるわ~」ってボクはクルマで待っていました。
その時です。
真っ赤なピックアップトラックがボクのレンタカーの隣に停まったんです。
たしかFORDのでっかい四駆でした。
ボクはFORDカッチョいいな~なんて思いながらチラチラ見てたら、
その運転手がボクに気付いてこっちを見て微笑んでいたんです。
僕達のレンタカーのバックミラー(室内のミラー)には
ライダーとボクのゴーグルがブランブランぶら下がっていて、
明らかにスノーボーダーもしくはスキーヤーである事はわかるはずなので、
あ~このFORDの運転手もスノーボーダーなのかな~?なんて思って、
ボクも愛想笑いしながら親指と小指を出してFORDのお兄さんに、
イェ~イ的な感じで挨拶してました!!
しかし見た目は悪そうで極寒のユタ州でタンクトップ。
ぶっとい腕はビール瓶よりゴツくてしかもTATOOバリバリなヤンチャ?
ってか見た目は悪そ~な奴なのにアメリカ人はみんなフレンドリーだな~!!
アメリカ最高~なんて勝手にいい気分になっていました...(笑)
そのうち彼女に電話をかけに行ってたライダーが戻って来たので、アパートまで5分の道のりを帰りました。
しかし、ライダーと二人クルマの中での話がだんだん盛り上がって来ちゃって、
これからの事とか...ライダーとして...とか熱くなってきちゃって
駐車場にクルマを停めて10分くらい話し込んでいたんです...(笑)
熱い話も終わってクルマを降りると、たくさん停まってる駐車場の中に
さっきガソリンスタンドで隣に停まってた赤いFORDのピックアップトラックも停まってたんです。
「な~んだ~あの悪そうな奴もここの悪そうなアパートメントの住人だったんだ~!!
やっぱり悪だったな~!!」なんて盛り上がりながら...。
ぢゃ明日の最終日は晴れ予報だし早く寝よう!!って事でみんなで早く寝ました。
翌朝、起きてみると...快晴!!ドピーカン!!
今までの悪天候はなんだったの??ってくらいに晴れていました!!
全員のテンションMAXで早く山行こうぜ~って準備をして駐車場へ行きました!!
しかし、自分が借りてるレンタカーが見当たりません...。
広い駐車場ぜ~んぶ見渡したり、
キーレスに付いてるエマージェンシーボタンのホーンが鳴るボタンを押しても全く応答がありません。
あれ~確かこの辺に置いたよな~...って辺りの駐車スペースを見た瞬間愕然としました...。
タイヤのスリップマーク?ブラックマーク?が二本
ちょうどクルマの幅に真っ黒にピーッてアスファルトに残ってるぢゃないですか!!!
(残念ながら画像が出てきませんでした...)
そうですやられたんです!!!
って何が起きたかを確認した瞬間、
ボクの頭の中でバラバラだったものがピタピタピタピタ~~~ッて揃うように...
昨晩の赤いFORDピックアップトラックがこっちをみて挨拶っぽく見てると思ったけど
あの笑顔は笑顔ぢゃなくて獲物を捕らえようとしてるハンターのニヤニヤだったんだ...とか
そこから僕達のアパートまで着いて来て
早くあいつら降りないかな~って思って駐車場で待ってたんだ...とか
全てのパズルが揃っちゃった感じでした...。
結局ポリスレポートって盗難届けをもらわないと、レンタカー的にも保険的にもいけないので、
ドピーカンな最終日は撮影出来ず終わってしまいました...。
レンタカー屋さんでクルマの鍵だけを窓口で差し出して、憶えたての単語を使いました...
stolen...My car was stolen.
そのレンタカーはいつも一緒のプロスノーボーダー石川敦士と一緒に借りていたので、
二人が被害にあった物はゴーグルとかサングラスとか
トランクの見えない所にはスノーボードやウェアー、
三脚やストロボ用のスタンド、ミュージックプレイヤー等々って感じでした。
しかし、まさかクルマごと盗まれるとは思ってもいませんでしたね...
追突されたりしてボコボコでしたが...(汗)
車上荒らしは予想がついたので、
比較的高価なスノーボードとかはトランクの見えない所に隠していましたが、
ゴーグル二つは乾燥したままバックミラーに吊るしてたのがまずかったのかな~なんて後から反省しました...。
ゴーグルだって売ったら何十ドルかでも売れればお小遣いにはなるもんな~って...。
レンタカー屋さんでレンタカーって盗まれるの??って聞いたら...EVERYDAY!!!って言ってました...。
オーマイガー!!!って感じでした~。
その日から憶えましたよ...STOLEN...ストールン...(笑)

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!
北海道では雪も降ったり止んだりしてるみたいです!!!
も少しの辛抱でゲレンデの圧雪バーンのカーヴィングとかパウダーのターンとか出来ちゃいますよ~!!!
ありがとうございました!!
yoshito!!!

snow column柳田由人
1回目 2015/10/21 『ATSUSHI 33!!!』
2回目 2015/11/4 『経験から得た単語...』
3回目 2015/11/18 『携帯電話の無い時代...』
4回目 2015/12/2 『いろいろな出逢い...』
 

 
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