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skate columnSNOW COLUMN 2011/4/20

 

ICHIGO (田中総一郎)
12年間BURTONのライダーとして活躍。
2003年にバックブランド「SAGLiFE」 を立ち上げる。
スノーボードの枠を越え、ウィスラーから、ニューヨークなど、
山と街のをつなげる活動に力を注ぐ。
スノーシーンでは、サーフライドパークを立ち上げる。今後は、アジアへの進出を考えてる。
1回目 2011/4/6 『今、できる事。小さな事からこつこつと!!』
2回目 2011/4/20 『がんばろう東北!』
3回目 2011/5/18 『「サーフライド」というカルチャー』
4回目 2011/6/1 『サーフライドへのこだわりと実現』

『がんばろう東北!』

東日本大震災から1ヶ月が経ち、
東京の方はだいぶ落ち着きを取り戻してきた。

綺麗な桜がたくさん咲き、
春の力強さを肌で感じ、
街で笑い声も聞こえるようになってきた。


直接、被災地を見たいと思い立ち、
スポンサーショップに電話し、岩手県水沢市のBRICKSへ行くことにした。


仙台に到着、
岩手の一ノ関に向けて次のバスへ乗り換え。

時間があったので、仙台の街を歩いてリサーチ。

仙台もようやく活気が戻って来ているとのこと。
少しずつ人が戻って来ている。
うれしいいね!みんな元気にやってこう!

なんとか、いろいろ乗り継ぎ、8時間かかって到着。。

朝起きて、車に乗って被災地に向かう。



色んな所に、「がんばろう東北」の文字があった。


岩手の内陸から、海沿いまで1時間の移動。
内陸部は、大きな被害がほとんどない事にビックリ。
部分的にはあるが、壊滅的被害ではなさそうだ。

今回は、本当に津波の被害が凄い。

いつも、サーフィンをしているポイントを見ながら被災地を巡った。



一瞬、ここだっけ?と思うぐらい風景が変わっていた。

線路も壊れ、橋も壊れ、瓦礫がそこら中に転がっている。
建物の多くが流されているため、目の前が開け海が見えている。

気仙沼へ向けて、北上。

同じ地域でも、低い地域と丘の上にある地域で、本当に被災の大きな違いがあった。

車で進んで行くと、地形の高低差で、被害がある地域が見えてくる、
そして、被害無い地域があらわれ、
また被害の地域へ、といった感じ。

気仙沼に着くと、さらに被害が大きかった。
家が川の中にいくつもあり、
車もいたる所に引っかかっている。

かなりの広い地域で密集した住居が被害にあっていた。
まるで本当に戦後のようだった。

まずは、この瓦礫をどうするかが問題だ。
自衛隊の人も撤去作業をしている。
空気中に、アスベストや、いろいろなものが飛んでいるため、マスクは欠かせない。
マスクをして、サングラスをしているため、呼吸が苦しく
サングラスが曇り、熱い空気が顔に当たっている。

道は、砂があり、ジャリジャリしている。
そして、道がいたる所壊れているので、車がカタガタ音を立てている。

電気屋さんや、ホームセンター、コンビニにはたくさんの人がいた。
思ったよりも、活気が戻りつつあると感じた。

1ヶ月経った事もあり、復興も次のレベルになって来てると感じた。

被災者の方も、必要なものが
日用品から、復興に必要なものや、家、車などに変化して来ているようだ。

うん、絶対日本は復興できると感じた。

時間はかかるけど、日本はできる!!


BRICKのお店に戻りお客さん達とあった。



BRICK期待の若手ライダーゆうすけの弟。

子供達が増えてきて凄くいい感じ。
子供は、無限のパワーを持っていて、未来を感じます。
子供達のために頑張ろう!



女の子のスノーボーダー。
INDY PARK JAMの大会で小学校3年生ながら、中学生までの部で、2位に!!!
凄いね!!
いつも、お店の前のランプでひたすら練習。
そのうち、教えてもらわないと 笑
いつもガッツがあって、このガッツを見習わないと、と思う。


岩手、宮城、福島のスキー場は既にクローズしている。

地震の次の被害は、確実に過度な自粛だと感じる。
スキー場を早く閉めたり、花見を自粛したり。。。
経済を回さないと更に、被害が広がると感じた。


過度な自粛は、二次災害、三次災害を日本経済に与えかねない。
被害は、既に過去のもの。
自分たちは、今何をすべきか考える時期にきた。
日本経済のブレーキをひいてはいけない。


多くのお店が、自粛の被害を受けている。
もう、自粛してる場合じゃない。
経済を回すことをもっと考えないと、日本人全員が被害を受けてしまう。
もう一度考えてみてください。


「何のための自粛なのか?」

「自粛すると何が生み出されるのか?」


何も生まれません。
生むのは負の連鎖だけです。
被災地の方々のためにもなっていません。
なぜなら、負の連鎖が起これば、雇用が減るからです。

どんどん遊んで、どんどん仕事して
いつも以上に、活発にしていかないと
日本の経済のダメージが、更に拡大してしまう。

確かに広い地域が被災したが
日本全体で考えると 凄く狭いエリア。
現地をみて、強い日本経済全体が、
ダメになるレベルではない、と確信しました。

みんなで、力強く生きて行こう!!!

頑張る時は、今だ――――――――!!


1つのチャリティーとして
被災地区の孤児院の子供達をクリスマスにディズニーランドへ連れて行くプロジェクトに関わっている。
早く子供達の最高の笑顔がみたいなー!!
楽しみです。

まずは、個人個人できる一歩から。

自粛しすぎず、いつもどおりに楽しく生活して行く事!!!



snow columnICHIGO (田中総一郎)
1回目 2011/4/6 『今、できる事。小さな事からこつこつと!!』
2回目 2011/4/20 『がんばろう東北!』
3回目 2012/5/18 『「サーフライド」というカルチャー』
4回目 2011/6/1 『サーフライドへのこだわりと実現』
 

 
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