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skate columnSNOW COLUMN 2010/10/20

 

花坂 孝
1977年1月30日生 B型 写真家
スノー業界でフィルムメーカーやデザイナー、プロデューサーとしても活動中。
今年はLBのディレクター兼カメラマンとして活動。LBブログも見てください!
日本での主な賞歴
2004 FUJI FILM フジクローム・フォトコンテストスポーツ部門銀賞
ブログ http://ameblo.jp/hanahworld/
ツイッター https://twitter.com/TAKASHI_HANASAK
ホームページ http://hanasaka.jimdo.com/
LBブログ http://snowboardnet.jp/sbnriders/lb/

1回目 2010/9/15 『JUS FOR FUN…』
2回目 2010/10/6 『JUS FOR FUN…No.2』
3回目 2010/10/20 『JUS FOR FUN…No.3』
4回目 2010/11/4 『JUS FOR FUN…No.4』

『JUS FOR FUN…No.3』

写真と言う枠を超えて、映像の世界に踏み出しました。
写真は1枚で表現するものであって、映像はその1枚の写真がつながったものであるから
基本的には同じような事だと自分の中での考えがありました。
若干の違いはあるけど表現するうえではさほど違いはないとも思えていたし、
実際に写真では出来ない表現が出来ることに幅の広さは感じていました。
連続写真が大好きな日本人、でも自分はそこまで好きではなかった。
どちらかと言えば嫌いでした。
実際に海外のカメラマンも同じようなことは言っていて、そのことにすごく共感を持っていたのは覚えている。
NIXON JIB FESTAと言えば世界的に有名だったNIXONが主催していたジブイベントで
それに日本代表のカメラマンとして招待されていて、
そこにはやはりそれなりの各国選ばれたカメラマンのみ招待されて撮影に来ていました。
そこでの会話の中で連続写真についてが話題になり、
やはり写真と言うのは1枚で見せるものみたいになっていました。
その中でもROB MATHISという有名なカメラマンがいて当時はFORUMの専属で撮影していた人で、
当時の自分にすごく影響を与えてくれたカメラマンで、その人も同じような事言ってました。
そして連続写真なら動画で見せればいいみたいになって、確かにそうだなと自分でも思っていました。
動画のクラスは学生の頃ちょっとクラスと履修していたので、
簡単なところの知識と技術は身についていました。
遊びで友達を撮影してたのもあって短い作品のようなのは作っていました。
MDP(マック・ダウ・プロダクション)のマイクにいきなりそれを見てもらって、率直な意見をもらいました。
マイクと言えば当時でしたらスノーボード映像業界のトップな男です。
かなり尊敬していました。
NIXONのイベントを通じて知り合いになれたのでその時にみてもらいました。
一言、“手ぶれは目立つけど、フレーミングはいい”。
その一言が自分にとっての自信にもつながりました。
このような事があったからすんなりと5年前にDVD製作に取り掛かることが出来ました。
それからSLOWLIFEシリーズとBOXのハウツーのDVDなどを4年間つくりつづけました。
作っていて楽しくて今までにはないことが出来たことはよかったのですが、
それでもなにかちょっと違和感と疑問が常に自分の中にありました。
それには少し悩みました。
それは作品として何を伝えたいのかが途中から違う方に傾いていたことです。
いいものを作ろうとする技術的な面が強くなったのと、
ライダーをすごく見せようとしすぎて、本質のスノーボードの楽しさが薄れちゃったことが要因でした。
それに気付いた瞬間一体何をやっていたのだろうとなって、
このままではいけない、何とかしなきゃとなりました。
スノーボードの楽しさとは何だ?その事ばかり考えて、
いろいろな作品をみて、
そして考えて、
自分がどんなときに楽しいと思えるのかを試行錯誤させてました。
そしてあることに気付きました。
そうなった瞬間に目の前が思いっきり開けました。
今まで撮影ばかりで実際に自分が滑ってる時間と言うのはあるようで全くなかった。
撮影に没頭しすぎたことで本来楽しむということを形にして表現が出来ていなかった。
DVDを通してJUST FOR FUN...という事をテーマにしているのにそうなっていなくなっていた。
だからこそ滑ろうと思いました。
自分がまずは楽しもう!
そして仲のいい仲間と滑って楽しい時間をもっと見つめ直そう!と思って
カメラを持たない時間の多いシーズンとなったのが今シーズンでした。
簡単なこと、すごいこと、楽しい事なんであっても楽しいと思える瞬間をしっかりみるようになりました。
どんな状況であっても楽しい時は自然と笑顔がこぼれる。
うまいへたは関係なく誰でも楽しい時は真剣にまぢになって滑ってる。
だから楽しいんだ。
いままで海外に行っても外人をリフトの上から見てたり、
たまたまそばにいたら滑っているの追いかけながら見ているのもすごく楽しくて興味深かった。
日本では見れない動きや遊び方がたくさんあって見ているだけで面白かった。
そしてそれを真似してみたりもした。
すごく楽しかった。
それらを全てミックスさせて、
自分なりに滑っていて楽しいと思える事をみんなに魅せる事が
本当に自分の目に映る楽しいスノーボードとして見せる事が出来ると思って
新たな作品づくりに取り組むようにしたのがきっかけでLBという作品が出来ました。
続く。



snow column花坂 孝
1回目 2010/9/15 『JUS FOR FUN…』
2回目 2010/10/6 『JUS FOR FUN…No.2』
3回目 2010/10/20 『JUS FOR FUN…No.3』
4回目 2010/11/4 『JUS FOR FUN…No.4』
 

 
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