COLUMN
SNOW COLUMN 2008/4/16
佐藤洋久(メジャー)
1972/04/17
スノーボード歴20年
トラスト6メディア、手摺狂会、アクトピクチャーズ、011メディアと過去20タイトル以上のDVDをプロデュース。02年、人気ブ ランド011アーティスティックを仲間らと立ち上げ、現在も雑誌、テレビ、DVDなど各メディアで活躍中。
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1回目
2008/4/2
『スノーボード運命の出会い』
2回目
2008/4/16
『それぞれの相関関係』
3回目
2008/5/21
『今シーズンを振り返って』
4回目
2008/6/4
『スノー、サーフ、スケートの関係』
『それぞれの相関関係』
このコラムを読んでくれてる皆さんこんにちは。
今回のコラムは相関関係について少し話してみたいと思います。
ライドし、カメラを回し、映像編集し、プロデュースするスノーボードがこの10年の僕の動きです。
それらを休むことなく毎年やることが、全てプロ活動だと思っています。
時に言葉で言い表せないくらい嬉しいこともありますが、
怪我で苦しんだり、いいアイディアが出なかったりでハードな時もあります。
もし、スノーボードを始めてなかったらこの充実した毎日は味わえていなかったと思います。
スノーボードに感謝です。
-ライダーとして-
まず最初に一番大切なことが、自分自身ライドし、トリックをブラッシュアップすること!
そして、その年、納得いく映像や写真を残すこと!
それがないとDVDに自分自身のパートがなくなってしまうのがライダーとして一番辛いことだと思っています。
だから常に滑るときや狙っているアイテムにトライするときは必ずビデオを回し、
スチールのカメラマンを呼んで映像や写真を残すことに精力を注いでいます。
そして、怪我をしないこと!体のケアをすること!常に頭に置いています。
でも、特にハードなアイテムにトライするときは(年に2~3回ですが)極度の緊張とやる気で
アドレナリンが出過ぎてそのことを忘れてしまい、運悪く怪我をしてしまうこともあります。
最近は少なくなりましたが、どうしても欲しい映像の時は自分をプッシュする努力をします。
最近は若手にプッシュされますが(笑)、、、
-カメラマンとして-
そして滑り過ぎは怪我につながるので、
やりたいアイテムでも我慢して滑らずにビデオカメラマンに徹することもあります。
それに、自分が撮って欲しい、カッコいいアングルや撮影方法をいつも試すようにしています。
日頃からカメラテクニックを磨くことも大切ですが、ひらめき勝負です。
あとはライダーの癖をつかむことも大切です。
若手ライダーが頑張って、いいトリックをメイクし、
撮り手もいいアングルで撮れたりするとアゲアゲ状態になり、信頼関係が生まれます。
20代の頃はスノーボードのビデオばかり毎日のように見てトリックやアングルを研究してましたが、
最近は映画やスケート&サーフ映像やショートフィルム、MTVなどの
最新ヒットチャートなどを見たりしていることが多いです。
もちろんその年のスノーボードの最新DVDはほとんど見ますが、見ても2~3回です。
その中からお気に入りだけみるようにしています。
-エディターとして-
これもカメラマンと被りますが、
まず最初にマックや映像編集のソフトを完璧に操作できないといい作品は作れないと思います。
当たり前ですが、映像が好きならあまり苦にはならない作業です。
好きな音楽に合わせたりしながら編集していると時間を忘れ没頭してしまいます。
同じ映像でも10人のエディターがいれば全く違う10作品になります。
これもインスピレーション勝負ですが、基礎的なことも大切です。
もちろんいい映像(パートの最初や締めの映像)は大体、
何もしないで説得力があるのでスローなども使わずそのまま見せてシンプルにしてほとんど加工はしません。
食に例えるなら、素材の良さを生かした獲れたての魚などシンプルに塩焼きしたり、
刺身にして食べるのと同じことです。まさにsimple is bestです。
でも、これがゴールということがないので、いつも締め切りまで粘ってしまいます。
テンパリ注意なので、たまにサーフィンをしたり、街に出て買い物をしたりして、頭に風を通します。
-プロデューサーとして-
やはり現場が命です。
自分自身がほぼ毎日スノーボードのフィールドにいないと何が起こっているのか分からないし、
出来る限りいることで作品の構成の仕方やライダーとの信頼関係も生まれてきます。
いい関係になればなるほど、関わる人が納得のいく、いい作品になると信じています。
自分が実際にスノーボードをしているのでライダーのスキルやテクニックも理解できるし、
背負っているリスク、そのライダーのキャラクターも分かります。
さらにメインでパートを取るライダーとは良く話し合うことが大切です。
カットの割り振り、使う曲、つけて欲しいイメージなどです。
あとは人脈も大切です。
いろいろな人たちの力を借りながら一つの作品が生まれます。
たまにハード過ぎて辞めたいと思う時がありますが、
実際に作品のカンパケを通して観たときの感動は言葉にできません。
それがあるから何とかやっていけるのかも知れません。
最後にプロモーション活動(試写イベント、メディア露出、スクールイベント、コンテストなど)も大切です。
いろいろな沢山の人にDVDを見てもらって初めてライダーたちも日の目を見る訳です。
それら4本が僕のプロ活動の柱です。
冬はライドと記録です。春から夏は編集に追われ、秋にはプロモーションで日本各地を回ります。
4本の相関関係が上手くいくように考えながら行動(アクト)しています。
アクトピクチャーズをよろしくです。
アクトピクチャーズの第三弾の最新作、スティッキースウィート。
佐藤洋久(メジャー)
1回目
2008/4/2
『スノーボード運命の出会い』
2回目
2008/4/16
『それぞれの相関関係』
3回目
2008/5/21
『今シーズンを振り返って』
4回目
2008/6/4
『スノー、サーフ、スケートの関係』
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