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skate columnSKATE COLUMN 2014/11/5

 

立石 和 (たていし ひとし)
日本とブラジルのハーフ。29歳。兄弟(男女男男)の末。
熊本出身、三重県在住。妻一人子供二人。
大成していないのに、人生に勝利する一歩手前の存在。
スポンサー:IFO SKATEBOARD、ムラサキスポーツ鈴鹿、FLC、ホーネットウィール
1回目 2014/10/15 『Hello, World!』
2回目 2014/11/5 『悩ましい』
3回目 2014/11/19 『生きることが楽しくて仕方が無い』
4回目 2014/12/4 『動機 行動 実績』

『悩ましい』

一回目の内容について、皆様が想像通りの熱い指導をいただきまして、
汚い立石和は先日お亡くなりになりました。皆様ありがとうございました。
今は水晶のように透き通りましたので、直射日光下で私と話す場合はサングラスの着用をおすすめします。

私は人に教えるのが大好きです。
しかも、かなり大事な時間だと考えています。
本当は話し合いの方が好きですが、ほとんどの人は話し合ってくれません。寂しいです。

おっと続き。
教えるのはもちろん自分のためです。欲深い私に死角はありません。
私が変わり者なのはしっかりバッチリ理解していますが、
わかってはいても具体的な個所での変わり具合を測りかねることがよくあります。
人に教えることで、考えの正しさ、まとまり、自身の個性を知ることができます。
個性は他との差別化の鍵になります。生かすも殺すも己次第です。
(ちなみに、私は個性を生かすと決めているので、このとおりいつも失礼な文になります。ごめんなさい。)
スケートボーダーはおかしな人間の集まりです。
完璧な技に感動できる一方、
あえて崩れたスタイルや利にかなっていない動きにも興奮できる矛盾ボーイズです。
そのため演者もまた、常に完璧を目指す必要はなく、尖った性質に没頭すること
でもほとんどの場合大きな価値を生み出すことができます。これは他にはないスケートの大きな魅力です。
と、ここで書きたかったのは上の話ではなく、その「教える行為の正しさ」です。

子供は未知な生き物です。ほぼ完全なる十人十色。
そのため、教え方に答えはありません。
だからこそ、少しでも多く接触しその子にあった指導法を常に考える必要があります。
それも自分の力になります。真剣か。遊び方か。
どちらも正解で、スケートを真剣にやりたい子には技を説明し、スケートで遊びたい子には遊び方を提供する。
その人間がやりたいことの手助けをする。
結局、他と変わりません、相手の要求に自分が何を提供できるか。提供する力はあるか。

最近ふと疑問が湧き、大きくなってきました。
提供できるもの全てを与えることは本当に正しいのか。
相手の考える喜びを奪っているのではないか。
将来通過点となる現在の到達点を、自分の経験だけで、始めから通過点として伝えてしまっている。

プロスケーターになるためにはただの通過点に過ぎないオーリーの原理も、
大多数の子供達にとっては不思議な現象で、通過せずにじっくり楽しむべきことなのかもしれない。

どうやら、自分のことだけを考えて導き出したはずの答えは、
相手のためだけを考えた場合のベストアンサーではないようです。

自分だけを幸せにする方法はもう大分わかってきたので、
他を幸せにする方法を練り上げいこうかとする今日この頃。
協力者募集中。



skate column立石和
1回目 2014/10/15 『Hello, World!』
2回目 2014/11/5 『悩ましい』
3回目 2014/11/19 『生きることが楽しくて仕方が無い』
4回目 2014/12/4 『動機 行動 実績』
 
 
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