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| COLUMN |
 SKATE COLUMN 2012/5/16 |
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中平健児(32)
高知県四万十市出身
スケート歴 17年
スポンサー：etnies. destructo truck. hi-fi wheels. open skateboarding. fatbros.
自然に囲まれた四万十市を拠点に、
世界スケートシーンに名を残せるよう更なる高みを目指し精進中。 |
| 1回目 |
2012/4/4 |
『スケボーとの付き合い』 |
| 2回目 |
2012/4/18 |
『撮影を経験して』 |
| 3回目 |
2012/5/16 |
『スケボー持力』 |
| 4回目 |
2012/6/6 |
『意識』 |
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『スケボー持力』
ご機嫌いかがですか？
前回に引き続きまして、GWはどこにもいけなかった中平健児です。
その変わりといいますか、5/16日現在、東京に来ています。
フランスからSOY PANDAYやLEO VALLS率いるMAGENTA teamが日本ツアーにきていて、
そのツアーに参加するためです。
実は、初回コラムで少し触れた"はたフェス"まであと少しに迫った忙しい時期に、
ビーチに設置するランプ作成を任せて来ているので、
なんとも申し訳ない気持ちもありますが、
信頼出来る仲間に感謝し、このツアーを楽しみます。
(ゆうや、ザッキー、ケム、聖さんをはじめ地元のスケーター、
はたフェススタッフの皆様、ありがとうございます！)
さて今回のコラムですが、
先日、ふと何気ない友人との会話の中で、
どうやら自分は道を尋ねられる事が人一倍多いと気づきました。
地元でも、6年間住んでいた東京でも。
あと自分自身も初めての旅先なんかでも。
確かに自分は、人当たりが悪い方ではないと思うけど、何故だろう？
心当たりがあるとすれば…、
スケートボードを持っていたからとしか考えられない。
以外に思う方もいられるかと思います。
では何故、道に迷っている人は、スケートボードを持っている人に道を訪ねたくなるのか…。
自分なりに憶測してみました。
まず、スケーターは、電車や車で移動中などに、
新しい場所や変わった建築物など、滑れそうな場所を探しています。
気になるところがあると、写メを撮ったり、
目印になる物や通りの名前、住所、グラフティやタグなんかを覚えたりしてます。
そういった、街へのアンテナが人一倍強いだけに、土地勘は優れていると思われます。
が、そんなスケーターの事情は一般的に知られているとは考えづらい。
いやしかし、不思議なもので、そんなスケーターの背景が迷い人を近づけているのかも…？
自分は、海外でも道を訪ねられたりしました。
何故、見るからにアジア人の自分にわざわざ訪ねてきたのか？
騙されて金を取られるんじゃないかと勘ぐったりしましたが、そんな感じでもない。
というか"こっちが道を聞きたいぜよ"…。
そんな自分に訪ねてきたのは、やはりスケートボードを持っていたからとしか考えられない。
どうやら、スケートボードを持っていると、その土地の人だと思われる傾向があるようです。
初めて行ったその土地で、車を運転している人に知り合うと、地元の方だと思うように、
街をスケボー移動する人に会うと、それと同じように思われるんじゃないかと…。
ゆえに、
道に詳しそうな人は、歩行者<スケートボードをもった歩行者。
という感じになっているんじゃないかと。(＊あくまでも憶測です)
スケートボードは実にいろいろな顔を持っていると自分は考えます。
持っている環境が違うだけで、カッコ良くみえたり、不良に見えたり、道に詳しそうに見えたり？
以前、尊敬するクリエイターの先輩は、
「スケーターは街の賢者のようだね。
渋滞や人ごみをスッと通り抜けて、場所や近道とかに詳しい。
あとビジュアル的にもよくパーカーのフードを被るしね」と言ってた事を思い出しました。
しっかりストリートの状況判断が出来ていて、
颯爽とゆくスケーターは嫉妬するほどカッコいいと思う方もおおいはず。
自分はストリートで一番かっこいいのはそんなスケーターだと思います。
しかし、どうやらこれからどんどんストリート規制が厳しくなりそうです。
街のスケーターには、ストリートの流れを大きく乱すようなスケボーではなく、
視野を広く、その場の状況判断が出来て、ストリートに溶け込み、順応するスケボーが
これから益々要求されて行くんではないでしょうか？
そうして、慣れ親しんだそれぞれの土地で、
道に詳しくてクールなリアルスケーターが増えていけば、
街で刺激し合い、高め合うそんな存在に自然となっていくんじゃないかと。
しかしまあ、対周囲ではなく、やはり結局自分自身の問題でもあります。
スケーターとしては、街で滑れないなんて、つまらないじゃないですか。
中平健児でした。
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