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COLUMN |
SKATE COLUMN 2011/12/21 |
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『Sb Skateboard Journal』
今でこそSliderというスケート誌で3ヶ月おきに海外に飛び、
現地取材を敢行して執筆作業に追われるという日々を送らせていただいているが、
そもそもスケートについての原稿を書くようになったのは、Sb Skateboard Journalがきっかけだった。
'07年の10月あたりのことだったと思う。
新しいライターを探していたかどうかはわからないが、記事を書いてみないかとSbから打診された。
高校時代はスケート三昧でろくに学校に行かず、大学に進学したものの、これまたスケートばかりで中退。
文章なんてそれまでほとんど書いたことがなかった。
でも当時はケガが重なったこともあり、スケートに自信をなくしていた頃。
この先、どうしようかと悩んでいた時期でもあった。
スポンサードスケーターとしての将来も見えない。
でもスケートにはずっと携わっていきたい。
もう20年以上もスケート中心の生活をしていれば、それ以外のことなんてなにも知らないから。
ということで、不安ながらもやってみることにした。
記念すべき原稿執筆の第1弾は’08年のVol.11、「Puddle of Skateboard」号。
スケート史に残る重要なカンパニー、ビデオ、スポット、スケーターに焦点を当て、
それぞれを記事として紹介するというものだった。
Sbの魅力は1冊を通してテーマがしっかりと固まっていること、
またレイアウトやタイトルのセンスの良さだと思う。
「Puddle of Skateboard」とは「スケートボードの水たまり」という意味。
奥行きのあるタイトルだと思う。
路上の水たまりに映ったスケート史の遺産を垣間みよう、そんな印象を受ける。
初めて記事を書いた感想はというと……
このコラムを書いていて気づいたのだが、あまり覚えていない…。
ただ覚えているのは、
20年以上のスケート歴の中で体験したり、観たり、聞いたり、読んだりしたスケートの知識が
すべて頭の中に詰まっていたということ。
幸い、英語がわかることで昔からアメリカのスケート誌を読むことができたし。
実際にアメリカで貴重な経験を積んだ岡田晋、米坂淳之介、イシコ、中島壮一郎といった
日本が誇るスケーターを除いては、そこらのスケーターよりは知識があるという自負もあった。
「Puddle of Skateboard」から始まり、
「City State ments」
「CHAPTER: スケートボードブック」
「1枚の板と4つののタイヤで何をしているの?」
「1枚の板と4つののタイヤで何をしているの2」
「A LIFE WITH A PIECE OF WOOD AND FOUR WHEELS」
「Skateboard diaspora」
「HOPE」と気がつくと8冊も手伝わせていただいている。
原稿を書いたり、海外から写真を取り寄せたり、翻訳をしたり。
作業内容は様々だ。
正直言うと、原稿を書いたり翻訳したりしているときは苦痛以外の何ものでもないが、
やはり自分が書いたり訳したものが出版され、
会ったことのないスケーターの手に届いているかもしれないと思うと、やはりうれしい。
これは、がんばって撮影したフッテージがスケートビデオに収録されることと同じ感覚だ。
仕事としてスケートに携われているということも本当に幸運なことだと思う。
次号のSbは年明けの1月に発売される。
次号のテーマは敢えて伏せておくが、
素晴らしい写真と言葉が詰まった1冊になると思うので、
スケートショップや書店で見かけた際は、是非お手に取っていただきたい。
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