COLUMN
SKATE COLUMN 2010/2/15
チョッパー
本名:中村泰一郎、大阪在住の今月37歳(1973/2/28)
スポンサー:
スポタカ
イギリスの
HEROIN SKATEBOARDS
からは、自身のシグネーチャーデッキもリリース。
G-SHOCK
WHEV
は、自身や身近な友人達の総合サイト。
WHATEVER
を1995年頃から運営し、
COLORCODE
のフロントマンもつとめる。
CHOPPER-TUBE:
http://www.youtube.com/user/chopperosakajapan
(これらのサイトには、恐らく世界初の面白トリック動画等もあったりするので、技術よりも独創性重視の人は是非チェック!!)
1回目
2010/2/15
『奇人×変人、世紀のコラボレーション』
2回目
2010/3/3
『リアルジャパニーズオリジナル』
3回目
2010/3/17
『コロンブスの卵』
4回目
2010/4/7
『グローバルスタンダード』
『グローバルスタンダード』
前回お伝えした
INFECTION-SYSTEM
の新作の東京試写会の為、
東京で数日過ごし昨日帰ってきたばかりで現在これを書いています。
この一ヶ月間はかなり忙しくしていて試写会の手伝いや準備は勿論なのですが、
試写会に合わせ同会場にて、俺がフロントマンをつとめているとも言える
WHEV
に
参加する各ブランドの作品展示も行う事になった為です。
現時点ではまだ用意出来ていませんが、
その時にも上映した簡易なPVを
WHEVオフィシャルサイト
でも後日見れるようにするつもりです。
またこれを期に今回作品展示したWHEV内の
各ブランドのディストリビューション業務を開始する事になりました。
営利に繋がりにくいコンセプトや商品商材ばかりですが、
そんなパッションに興味を持ってくれたショップさんにも
WHEV
をチェックしておいて貰えれば
ディストリビューションページも現在準備中です。
近い未来、お世話になるかも知れない人には宜しくお願いします。
で、ここからが本文。
そんなこんなで忙しかったのだが、実はもう一つ忙しくしていた理由がある。
と言うのも、3月上旬から下旬までの約一ヶ月間、自身のメインスポンサーである
HEROIN SKATEBOARDS
のボス、ライダー、デザイナーをつとめ、
プライベートでも友人であるイギリス人のFOSがライダーを引き連れ日本にやって来ていた。
ボス、ライダー、デザイナーを兼ねるだけでも大変かと思うが、
FOSはその他にも、
LANDSCAPE
も運営していたり、
USAでトッププロのアンドリュー・レイノルズ等が看板ライダーをつとめる
クロージングブランドである
ALTAMONT
のメインロゴやデザインもつとめたり、
これまた見れば皆知っているであろう
DEATHWISH
のメインロゴも彼のデザインであったり、
EMERICA
のシューズもデザインしたりとグローバルなレベルで動き回っているアクティブな人。
そんな彼の事を国際感覚に乏しい一般的な日本人からすると
「USAのトップブランドのデザイナーになると言っても、
同じ英語圏なのだからそんなに難しくは無いはずだ!!」と考えてしまう人も多いかもしれない。
が、俺はそれは違うと思っている。
日本人からみれば白人の彼がUSAのトップブランドのデザインを手がけている事に
違和感を感じないかも知れないが、アジアで例えると
中国や韓国の人が日本の有名ブランドのデザインを手がけるのに近い感覚なのではないだろうか。
そう考えると本人のアクティブな努力や社交性といった人柄なくしては成り立ち難いのではないだろうか。
自分自身の経験でFOSと自分自身のイメージが重なる部分も多い。
と言うのも、そんなFOSを通して俺が海外のトップスケーターと接する機会は
日本人のスケーターの中では多い方なのかもしれない。
実際、この一ヶ月の間の多くの時間をFOS含め外国の友人達と一緒に過ごした。
面子は、HEROINの若手でありUKのカーハート等からもサポートされているロギー。
EMERICAからもシグネーチャーを出しているくせに本名や素顔が謎のスケーター、
ディアーマン オブ ダークウッズ。
さらにディアーマンと同じローカルであるという理由でほぼプライベートで遊びに来ていた
もはや語るまでも無いクリス・ハスラム。
が、実は俺は英語は片言にしか喋れない。
ディストリビューションなどで働く人なら多少英語を話せても不思議は無いが、
俺はディストリビュターでもなければ英語に興味もない単なるスケーターだ。
具体的な例で言うと、学校での英語教育は中学一年の一学期の一番最初に出てくる
「this is japan」が解らず、そこで俺の学校英語の経験はストップしてしまっている。
そこから10年ほど経った20代前半の頃に初めて仲良くなった外国人のスケーターに対して
一番最初の出会いの時など「1人?」と聞きたいのを、
「YOU ARE ONE HUMAN?」を連呼して伝わらなかったので、
言葉はそのままでイントネーションを一生懸命変えてみたが、それでも伝わらなかった事を覚えている。
さらにそこから十数年経った今も未だに特に英語に興味もないが、
外国人とのコミュニケーションには興味があり、
その「YOU ARE ONE HUMAN?」の勢いを維持しているので
およそ文法は中学生レベルのままに、英語に興味があり一生懸命勉強している様な大学生では
知らないようなシモネタのボキャブラリーばかりを増やし続けている。
が、実はそれは重要だと言う事に俺は気がついている。
俺の経験上、ビジネスなどのよほど重要な時でない時と、相手がスケーターである時に限り、
重要なのは語学能力よりもシモネタのボキャブラリーやいかに馬鹿か、である事を
含めたコミュニケーション能力の方が重要になるのである。
恐らく、この一ヶ月の間に何の脈絡も無く「WANK!!」と言う言葉は軽く百回以上は連呼している。
多少、変な奴だと思われた弊害もあるかも知れないが、
そのシモネタのおかげで言語の壁があるに関わらずお互いよい時間を過ごせたのではないだろうかと思う。
話は変わり、少し前に来たADIDASのインターナショナルチームのPV撮影の時などは、
以前に上海でFOSに紹介してもらった
MATT IRVING
(彼のデザインはエレメントのデッキなどで見た事がある人も多いのでは)が
その時のアートディレクション等を担当しており、俺に段取りをしてくれというメールが来たので
俺から英語の出来る友人などに話をつなぎ、俺自身も多くの時間を撮影に同行した。
この動画を見てもらうと分かるように
その時のPV撮影ツアーはバッチリ上手にいったのではないかと俺は思っている。
俺の様に英語がまともに分からない奴に最初の連絡が来たに関わらず、
結果を言うと
どうにか色々と成り立たせているのである。
結果、何を言いたいのかというと
第二回、第三回と日本のスケートシーンのグローバルな視点での立ち居地について書いたが、
第四回の今回でまとめるとするなら、
要は自分次第で何とでもなるし、
また逆をいえば自分次第でどんなに環境が良かろうとも何ともならない、
という本質があるばかりなのであろうという事ではないだろうか。
そんなこんなで次回のバトンは、
今回の内容も含め必然的に今後の日本と海外のスケートシーンの橋渡し的な役割を果たし、
日本のスケート業界のコアな部分までも知っている数少ない外国人のうちの1人でもあるFOSに
お願いしようと思います。
では、皆さんまたどこかでお会いできた時には是非声をかけて下さい。
see you somewhere!!
chopper
チョッパー
1回目
2010/2/15
『奇人×変人、世紀のコラボレーション』
2回目
2010/3/3
『リアルジャパニーズオリジナル』
3回目
2010/3/17
『コロンブスの卵』
4回目
2010/4/7
『グローバルスタンダード』
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