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COLUMN |
SKATE COLUMN 2008/7/2 |
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『褒めましょう』
こんにちは。
僕のコラムなんて文才がないので誰も読んでいないだろうと思っていましたが、
ここ最近”読んでますよ~”、と周りの人達から言われる様になり、今回は背筋をピンと伸ばしてタイプしている次第です。
ですが、時が過ぎるのは早いもので、実は僕のコラムも遂にラストとなりました。なんのこっちゃ。
さて、6月も終わり7月に入りましたね。夏です。スケートのシーズンです。
そこで常々思うのが、やはりスケーターがもっと増えてほしい、ということ。
とても難しいところなんですけど、ストリートで生まれたカルチャーだからこそアンダーグラウンドでいて欲しいが、もうちょっとメジャーにもなって欲しい、
そうじゃないとなかなか広がって行かないですからね。
ですから僕なりのスケートの楽しみ方を書きます。
僕はサンフランシスコへ行くまでは自分のスケートボードに自信を持てず(まぁ、今も自信なんてないんですが、、、)高校の時はただコンテストで勝ちたくてスケートしていたので本当の面白さもよく分かっていなかった気がします。
それがサンフランシスコへ行ってからはガラリと変わりました。
はっきり言います。
変態スケーターが多いからです。
みんな圧倒的に上手すぎました。
それも身なりだけを見たら飯もろくに食えてなさそうなホームレスみたいな奴らがパキパキのキレキレで動いているわけです。僕はもう勝手に吹っ切れてしまって楽しく滑る以外になくなったんですよね。
で、どうやって楽しめる方向に持って行くかというと、その変態スケーターに褒めてもらうしかありません。
その為にまずは自分が周りの変態スケーターを拍手や歓声で褒める事にしました。それは相手が自分より上手い下手は関係なく、褒める事によって周りのテンションをあげるんです。そうすると仮にも僕が小さな事でも成功すると周りも褒めてくれるんですよね。スケートボードは1人でも楽しいですが、やはり見られている楽しさの方が大きいです。
歓声や拍手が挙がる事で見られているんだ、という楽しさが生まれるわけです。
これはスゴく効果的だと思うのでアウェーに乗り込んでも上手く活用しましょう。
きっとすんなりと溶け込めるはずです。
しかし過剰に褒めすぎるのも危険かもしれない、と思った事もあります。一度こんな出来事もありました。
よくサンフランシスコのBIG4という馬鹿デカい4段ステアーがあるウォーレンバーグで一緒に滑っていた軽く壊れ気味の僕より2、3歳年上のコリアン・アメリカンのスケーターがいました。このスポットのBIG4というのは少しダウンヒルをしてきたところにあります。このスポットの近所に住んでいた彼は僕に褒められるのをとても気分良く思っていた様に思います。
ある日僕がウォーレンバーグで滑っていると、家から出てきた彼がガァーガァーと勢いに乗ってダウンヒルをしながらこちらに向かってきました。僕らは遠目ではありましたがなんとなく目が合いました。するとまだ体が温まっていない彼はそのまま無謀にもBIG4の1段下の3段目から(3段目でも相当大きいです。)オーリーで飛んできて着地でグシャッと潰れて血だらけになり、そのまま後ろも振り向かずに無言で帰って行くという離れ業をやってのけました。
そして僕のお店HESHDAWGZには午後4時の時点で無職スケーターが一人、また一人と集まり4人も来ました。
この人達もスケートが楽しすぎてしょうがないんだよなー。
それではみなさんもこれからも楽しくスケートを続けて下さい。
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