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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2015/7/1  
小川睦美
東京都出身 ホームブレイク:千葉北エリア
1998年ブルックスサーフガレージをオープン、2007年レディスアパレルブランド『Leona』をスタート 、自社ブランドMedicineoptics.meviusと共に展開
www.leona-love.com www.bsgsurf.com
1回目 2015/6/17 『Leonaをはじめるまで』
2回目 2015/7/1 『Leona始動』
3回目 2015/7/15 『成長』
4回目 2015/8/5 『自然と共に』

『Leona始動』

Leonaをスタートさせてからは、それまで商品企画しかしたことがない中で
生産、営業、宣伝等すべて手探りではじめました。
そのなかでも営業は特に、やったことがない、
自分で考えた商品を人様に買っていただくという業務は
正直どうしてよいかわからない超苦手分野の仕事の一つでした。
なかなか営業の電話ができず、一人事務所にいるときには電話ができなかったので
勇気をだすのにビールを飲んで新宿駅の南口の人混みの中で勢いをつけて営業したり、
海からあがって気持ちが高揚している時に勢いで電話をする事もよくありました。
経験値をあげてきた今ではさすがにそこまでしなくてもアポイントのお電話はできるようになりました。
生産は国内の工場開拓からはじめました。
Tシャツを縫って下さる国内工場を探してこちらも体当たり。
いろんな工場をまわる作業を一気にひきうけてくれるよい振りやさんとも出会いました。
こまめに電話で話したり、顔をあわせて誠意をもって接していれば
相手もきちんと対応してくれるものなんだなと実感しています。
日本にはない生地がみつかる韓国にも生地探しに行くようになりました。
会社が別々にある日本の会社と違い、一箇所に生地屋のショールーム的なものが一堂に集まって、
そこに行けばほとんどみられるという素晴らしいシステムの韓国。
その韓国で夢に向かって猛烈に働く若い日本の女性にも出会いました。
展示会を開いたこともないのにいきなり展示会を開きました。
知人のスタジオをお借りして随分すてきな場所でやらせていただいた事もありました。
撮影場所もいつも快く提供してくださったり、
ときにはカメラマンさんもサービスできていただいて撮影してもらったり、
はじめたばかりのブランドなのに
服飾学校の同級生のバイヤーが商品をたくさん注文してくれて、雑誌に広告をだせたこともありました。
気づくといつも誰かや何かに助けられています。

Leonaを始めた頃は海でも着られて街の中でも着られるという切り口の商品が
今ほど目に見えたカテゴリー分野として確立していなくて、
サーフショップ以外にはあまりない商材だったので
サーフ的ファッションを理解できないというセレクトショップのバイヤーさんにも会うこともありました。
それでも体当たり的な営業で商品とブランド説明をさせてもらって
昨今のヘルシー志向によるサーフテイストブームもあり
御賛同、理解してくださるお店の方も徐々に増えてきました。
昨年からはレディスサーファーでもある水着デザイナーのこにたんと一緒に
Leona×Kaipuniというコラボでサーフィンのときに使える水着やレギンス、
オールインワン的なラッシュガード等ビーチラインがはじめられる事ができて、
より一層海を切り口にしたブランドアプローチができるようになってきました。

これからみなさんによろこんでいただけるブランドにしていく為に
どんな展開にしていこうか考えると、とてもわくわくしています。

surf column小川睦美
1回目 2015/6/17 『Leonaをはじめるまで』
2回目 2015/7/1 『Leona始動』
3回目 2015/7/15 『成長』
4回目 2015/8/5 『自然と共に』
 
 
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