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加藤忠幸
ビームス バイヤー
ビームスのメンズカジュアルを担当。本人のライフスタイルでもあるサーフとスケートへの
知識とセンスで、そのカテゴリーのバイイングを一任されている。自身で発行するジンも魅力的で
業界内の支持者も少なくなく、メディアでのコラム連載等、サーフ&スケートカルチャーの啓蒙に
日々精力的に活動している。また、バイイングの傍ら、家業の農業も手伝い地元鎌倉で地域に密着
したローカルな活動も行っている。 |
1回目 |
2013/2/18 |
『サーフィンは、自由でかっこいいものだから』 |
2回目 |
2013/3/6 |
『アイム ウォント トゥー マイ サーフボード。』 |
3回目 |
2013/3/19 |
『デビル西岡』 |
4回目 |
2013/4/3 |
『SSZ』 |
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『SSZ』
なぜ、自分みたいな人間が、不特定多数の人々に発信している、過去現在、錚々たる業界の著名人(チビドラ以外)がコラムを投稿している、インタースタイルコラムに参加させてもらっているのかというと、37.5歳(読者平均年齢)からの男性ファッション&ライフスタイル誌「OCEANS」。(「OCEANS」と言えば、読めば読むほどお洒落に、自分のライフスタイルを築き上げようとしている人には、まさに参考書、自分なんかは、モテないから、モテる為には読む必要がある雑誌。)そんな素晴らしい雑誌の副編集長、江部さんからの紹介がキッカケだ。
そんな、江部さんが、自分に興味を持ってもらったのは、BEAMSのSURF&SK8のバイヤーであったことと、恐らく、年に2回、十年以上、書き、出し続けている「SSZ」という小冊子のおかげだと思います。
その小冊子は、もともとBEAMSのアシスタントバイヤー時代に、アメリカ出張後に提出するレポートが進化したもので、ザクッとBEAMS SURF&SK8の師である窪さんからバイヤー業務を引き継いだタイミングでZINEという形態になったモノです。このZINE、もともと会社のオフィシャルの物でなかったから、社内でも賛否両論で存在自体がNGになりそうになった時もありましたが、なんとか続けることが出来ています。正直内容は世の中の流れを自分勝手な解釈で、自分の趣味嗜好の塊のようなモノで、見ても、読んでも、脳ミソのシワ1つ増えることのない内容になっています。なんせ、チンパンジーとオラウータンよりは若干優れた自分の脳ミソをフル回転させて作っているものだから、たかが知れています。
ただ、毎回、片寄ったBEAMS SURF&SK8の世界観だけは伝わる様に努力しています。そんなお粗末なSSZですが、この小冊子のおかげで、BEAMSという中に、小さいパイだけど、キチットしたBEAMS SURF&SK8の存在を知ってもらう事も出来たと思います。まさに道徳の時間に聞いた、「継続は力なり」。大したことはやってないけど、続けることで多くを知り、感じ、大きなものになる。まさに幼稚園で見て読んだスイミー。(ちょっと違うか) サーフィンもスケートボードも同じ、はじめは大したこと出来ないけど、続けることで、色々なことが見えてくる。そんでもって、いろいろなモノの見方自体も変わってくる。そんでもって知らないうちに出来たり、出来なくなったり。一度ハマったら人生が変わってしまう魔物です。そんな魔物(SURF&SK8)がSSZのテーマの根底にあるから毎回作るたびに悩みます。サーフィンとスケートボード、一人一人とらえ方が違うから、色々なスタイルがあり、何が正しいかなんて、あるけどない、ないけどある、みたいな・・・。
この世界に、テストやクイズ番組のように「こうじゃなきゃいけない」「正解はコチラ」なんて答えなんかないけど、スタイルが全てだと、自分は思っています。
ルールとしては、他人には迷惑を掛けない事、そしてローカルルールは守る事。
自分のスタイルを築く最低条件は、続けること、リアルであること。
そんな、生意気なことを書いている自分ではありますが、まだまださっぱりゴールが見えません。
だから、続けるしかないんです。(今回で自分のこのコラムは終わりだけど、)
サーフィンもスケートボードもそしてSSZも、どこかで、このZINEでも見かけたら、ごみ箱に捨てずに「これ、BEAMSに居るSURF&SK8バイヤーの自己マンZINEだぁ・・・」なんて思い出してくれたらと思います。
短い期間でしたが、ありがとうございました。
これからもBEAMS SURF&SK8宜しくお願いします。
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