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skate columnSNOW COLUMN 2015/2/4

COLUMN INDEX

勝山尚徳
1982,7,5 32才 出身:群馬県前橋市
幼少から谷川岳天神平をスキーで滑り始める。
20代前半はボーダークロスの選手として活動。
現在はスノーボードを履き、
シーズンを通して谷川岳と向き合う生活を楽しんでいる。
出演DVD:雪崩の山 谷川岳
Sponsor:TJbrand、AFDICEGEAR、Dragon、Deeluxe、union、bca
1回目 2014/12/17 『谷川岳 ニューカルチャー到来とともに』
2回目 2015/1/7 『谷川岳 遭難事故』
3回目 2015/2/4 『谷川岳 天神バンクドスラローム』
4回目 2015/2/10 『谷川岳 録り手と滑り手』

『谷川岳 天神バンクドスラローム』

谷川岳の麓に位置する天神平スキー場で
毎年3月に開催されている"天神バンクドスラローム"について今回は話をしたいと思う。
まずバンクドスラロームとはなにかと言うと、
自然の沢を利用してバンクを作成し、そのバンクにフラッグをたて、
幾つものバンクに設置されたフラッグを通過し
そのタイムによって順位をきそうというクラシカルなタイムレースである。
アメリカのマウントベーカーでは30年間行われている、
Mt .Baker Legendary Banked Slalomという素晴らしい歴史があるイベントがあり、
その現場に天神バンクドスラロームの主催者である福島大造氏が自ら足を運び、
そこから得たバイブを西田洋介氏と天神平スキー場に落としこんで始められた。
さらに本家マウントベーカーからマットカミンズ氏を招き
コースのプロデュースを依頼するほどの本格思考である。
自分も何年か前に本家のバンクドに出場したことがあるのだが、
その状況といったら、人良し、雰囲気良し、コース良しの3拍子がそろっていて
そこでしか感じられない何かがあるといった感じでとにかく最高としか言えない状況。
なぜただのスキー場主催の草レースが
ここまで世界中のスノーボーダーからリスペクトされる意味のあるイベントにまで発展したのか。
自分なりに本家バンクドで感じたことはやはり人なのかと。
ベーカーのバンクドを主催しているのはベーカースキー場なのだが
以前ベーカーのバンクドに行った時、大造さんに連れられてスキー場の事務所にいったのだが、
スタッフのみなさんが半端なくいい人達でかなりウエルカムしてくれた思い出がある。
実際本家バンクドを取り仕切っていたのは
スキー場の社長の娘さんでかなりいいコースをプロデュースしていた。
とにかく山もかなりいいがベースのビレッジであるグレーシャーに住む人も山であう人も
スーパーピースで大造さんと俺はベーカーに着地してどこで寝るかなんて話をしていたら、
ベーカーのパトロールのやつが
スキー場内にある宿直のパトロールが使うAフレームの小屋使っていいよなんてなって、
ほとんど滞在期間中そこでパトロールにまじって寝食させてもらって大分お世話になったなと。
そんな最高な人達が最高の山で運営してきたからあそこまで名誉のあるイベントになったのだろう。
天神バンクドスラローム、本家のイズムと谷川岳のカルチャーが融合したクラシックなイベント、
3月7日と8日の2日間は谷川エリアは特別な状況になるはず、
出場する人もしない人もぜひ足を運んでもらいたい。

TENJIN BANKED SLALOM 2014 , Episode1-About TENJIN banked slalom from okaken cinema on Vimeo.

snow column勝山尚徳
1回目 2014/12/17 『谷川岳 ニューカルチャー到来とともに』
2回目 2015/1/7 『谷川岳 遭難事故』
3回目 2015/2/4 『谷川岳 天神バンクドスラローム』
4回目 2015/2/10 『谷川岳 録り手と滑り手』
 
 
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