COLUMN
SNOW COLUMN 2015/4/1
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加治秀之
S50,11,7 39才 埼玉県出身・在住。
シーズンオフは家業、シーズン中は水上に家を借り谷川岳を滑り込む。という生活から離れ、
今は年間を通して父の経営する“加治建設工業”で働く。
現場と自宅を行き来する毎日だが時折2時間離れた現場に通ってることは、一応内緒。
出演作品『雪崩の山 谷川岳』。
スポンサー:Twelve snowboards, HEIN, EVOLG, SPY, Zimbabwe
1回目
2015/4/15
『山と自分と仕事』
2回目
2015/5/20
『SNOWBOARD LIFE』
3回目
2015/6/3
『仲間』
4回目
2015/6/17
『谷川岳』
『山と自分と仕事』
はじめまして、この度コラムを書くことになりました 加治秀之といいます。
“コラム”…文章を書くことは苦手ですが頑張ります。
よろしくお願いします。
昨年10月に発売された『雪崩の山 谷川岳』今作品に出られたこと、携われたことは、
19年谷川岳で滑り続けてきたなかで大きな出来事になりました。
谷川岳で滑り始めた頃、最初の年は車で寝泊まりしながら滑り、
次の年はスキー場で知り合った友達4~5人でアパートや貸家等をシェアしながら
12月~5月まで毎日のように滑るという生活をしていました。
が、今では仕事の隙間を無理矢理見つけてはノリ(勝山尚徳-TJ BRAND)や
スキー場スタッフの情報を頼りに山に通い続ける日々を送っています。
多少強引とも言える状況ではありますが、
ナントカナッテイル…?
ナッテイナイ…?
何とかしているのかな?
というスタイルです(笑)
冬の期間は毎日毎日天気予報を見つめながら過ごす日々。
今回の寒波は何曜日に抜けるのか?等を予想してその前後で仕事をこなすようにしています。
まーでも、あくまでも予想や予測でやっていることなので失敗することもあります。
山は自然だからうまくはいかず、
予想はハズレ!?
一回家に帰って出直しとか、もう一泊するとかも…。
基本的には会社の休みは日曜日だけなので
平日に山にいるってことは仕事だけど山にいるってことだから、
登っている途中に…ドロップ寸前に…滑っている途中に…
仕事の電話がなっていることもしばしば…。
『何曜日にpeakアタックです。』
とNORIから連絡があるとその日に向けて仕事の調整に入ります。
peakアタックの時は
スキー場のピークから尾根を歩いて30分~40分ぐらいの所にある避難小屋に前日の夕方に入り泊まります。
アタック当日は3時には起床からの4時出発というパターン。
避難小屋からpeakまでは約1時間~1時間半。
谷川岳の麓、天神平スキー場は駐車場のあるベースプラザから
ロープウェイに乗ってスキー場までアクセスするんですが、
そのロープウェイの最終が16時頃。
それに乗れないと下の駐車場から1時間半~2時間以上かけて
登らなくちゃいけないというハードコアな運命に…。
更にリフトも1本乗るんですが、乗れなかったらプラス40分~50分…
時間的にも体力的にもロスはしたくないので間に合うためにアタック前は焦ってテンパる事が多いですね。
自分の住む埼玉県の家から谷川岳天神平スキー場までdoor to doorで約2時間。
最終のロープウェイ&リフトに間に合うためには午後2時までには家を出ないと間に合いません。
何とか頑張ってギリギリロープウェイには乗れたけどリフトが停まっていてガックリ…なんてことも…。
泊まりの場合は寒波の抜ける前に登るので吹雪だったり、
ひざPOW、ももPOWだったりでいつもハイクが大変です。
でも、その大変さも忘れてしまうほどの
極上powderや楽しい地形、スティープな斜面、ピンク色に染まる朝焼け、
希ですが雲海など様々な感動があり
それらをからだ全身で感じながら自分の思い描くラインを滑れたときには、
何物にもかえがたい最高の気持ちになります。
無理矢理は百も承知、家族、会社に大変な迷惑をかけているとはわかってはいるけれど…。
それでもやっぱりやめられない山の魅力がすごく大きくて、
まだまだやりたい、やり続けたいという気持ちは持ち続けている今の自分です。
加治秀之
1回目
2015/4/15
『山と自分と仕事』
2回目
2015/5/20
『SNOWBOARD LIFE』
3回目
2015/6/3
『仲間』
4回目
2015/6/17
『谷川岳』
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