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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2013/5/8

 
畔田正志 
42歳/富山県出身/スノーボーダー/環日本海構想持論者/思想家 
日本海側ど真ん中、四季がはっきりし アイヌと大和の文化交わる地 富山県生まれ
小さなときから雄大な立山連峰を眺め育ちました
スノーボードをもって20数年 雪と温泉のある地、自然の残る各地を旅し
水と火と土、人、そして限りある世界のことをを考える日々
主な出演DVD:信越/ゆきめぐり/guesthouse/fantasticksession/八甲田/the wall 
SPONCER:gentemstick/permanent union/green clothing/redi/matatabi handworks/t-tune/make yukiita/i-path/vine/lade/p01/KM4K 小嶋大輔/SOL/flare jeep&tent
1回目 2013/5/8 『静かな山域へ』
2回目 2013/5/22 『スキー場』
3回目 2013/6/5 『そのときは突然来る』
4回目 2013/6/19 『最終回』

『静かな山域へ』

redi 大江さんから引き継ぎです
くろだまさし です 畔田と書いて くろだ です
まーしー って呼ばれたり くろだま と呼ばれたりしてます
コラムのせるのはほぼ無い事なので文章力弱いです
ご理解の上 今回含め4回 おつきあいよろしくお願いします

里では桜の花が散りgreenシーズン 奥の山ではマンサクが咲いちゃってて
もうすっかり春も中盤になってしまいましたが 皆さん 楽しんで滑ってますか~?


マンサクの花

春になってすっかりサンデーボーダーになってしまいましたが
ゆっくりしたペースで滑ってます
先日 富山にある毛勝三山の猫又谷へいってきました
5年ほど前から人気の無く静かな山域のこのエリア気に入ってます
地元には立山黒部アルペンルートがあるのですが 動力付きでビュイーンっと
標高2450mまで一気にいっちゃうスタイル&人の多さが苦手になってまして。
昔はほんと よく行ってたのですがね~ 
前夜星空でわくわく 朝起きて天気良かったから 行こうってノリで。
毛勝三山は片貝川の源流域にあるため片貝三山ともいわれ
毛勝山、釜谷山、猫又山の三山によってなされています
この山々に残る万年雪は海から約20キロの距離にあって国内外でも珍しく
雪融け水は日本屈指の急流河川(平均勾配8.5%)である片貝川を流れ
富山湾に流れ込み蜃気楼をおこすとされています
また上流域には杉にはみえない洞杉とよばれる巨木群があります


上流域林道脇にある洞杉群の一つ

4:20出発 自転車に乗ったり歩いたりして進み
ルート上にある洞杉の横で 朝食をとり
うさぎ、カモシカ、熊の足跡が残る巨木の森をぬけて 
いよいよ谷に入り更に標高を上げて行きますと 
アタックの前々日に降った雪で綺麗に雪化粧をした面が見えてきました
今すぐにあそこからドロップしたいとおもう斜面だらけです



あそこ滑りてぇ~とか言ったり
斜面を見てどう滑るか 頭ん中でライン描いたりしながら
更に登り続けて行ったのですが
当日の気温の半端無い上昇(20℃超え)によって 
新雪は悪雪に変わっていき足を取られ足取りが重くなり予定時間を大幅にを超えてしまう 
それに加え ドロップポイントに向かう斜面は デブリといつ落ちてくるかわからない雪面ばかり 
この気温から起こりえる全層雪崩、雪庇の崩落、落石の危険性などを考慮し 
残念ながら1700m辺りで敗退となりました(涙)


デブリ

1700地点から滑れる事は出来たので楽しんではきましたが
結果 毛勝三山 二連敗デス、、 悲
(前回は毛勝谷アタックでデブリだらけ 氷結して自前のピッケルも楽には刺さらない状況 1800mで敗退)


2010毛勝谷 谷を埋め尽くす氷結デブリ

ん~ すっきりしません GWあけて雪落ち着いたら 再アタックしよう


猫又谷下部から猫又谷を望む 中央左ピークが猫又山

バックカントリーや登山は天候や雪の状況に恵まれて
この上ない最良の日を送れる事もありますが
危険を感じて敗退する事も多々ありです
ハイリスクハイリターンの世界なんですね~
今回は春山行敗退の話になりましたが
次回はリスクの少ないスキー場をテーマにしようかなとおもいます

snow column畔田正志
1回目 2013/5/8 『静かな山域へ』
2回目 2013/5/22 『スキー場』
3回目 2013/6/5 『そのときは突然来る』
4回目 2013/6/19 『最終回』
 
 
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