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Leo Takeishi / 武石レオ
スイッチスタンスでのステアーやカーブトリックを武器に、九州を拠点に活動するテクニカルスケーター。ストリートもパークもそつ無くこなす実力派。フロリダで開催される世界のアマチュアスケーターの登竜門、タンパ・アマへの参戦や自身ら主宰のスケートクルー "FLC" 名義でDVDをコンスタントにリリースするなど現場重視の精力的な活動を続けている。 |
1回目 |
2014/12/17 |
『スケートボードの魅力』 |
2回目 |
2015/1/7 |
『スケートボードと撮影』 |
3回目 |
2015/1/21 |
『スケートボードと環境』 |
4回目 |
2015/2/4 |
『スケートボードの本場』 |
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『スケートボードと環境』
早くも三回目を迎えたインタースタイルのコラム。
12月から1月までは毎年あっという間ですね。
前回は撮影について自分なりに書かせて頂きましたが、
今回はスケーターの原点、ホームスポットについて書きたいと思います。
僕がスケートボードを始めたのは中学二年生の頃で、
実家の近所にある地元では有名な大きな運動公園のようなところで練習をしていました。
リニューアルオープンで整備されてまだローカルのスケーターはおらず、
僕と同じ時期に始めた同級生や地元の先輩達と毎日のように溜まっては
縁石を育てたり、セクションを作ったりと練習に明け暮れてました。
だいたい14時からすべり出して夜中の0時過ぎに公園を出るという
一日の半分近くをスケートスポットで過ごす日々が続いていました。
またある時は夜中まで練習して、公園のベンチで仮眠して朝7時からまた練習したりと
自分でもなんでそんなことしたんだろうと笑ってしまうような思い出もたくさんあります。(笑)
数年して縁石も育ちきり、スケーターがかなり増えましたが
公園管理や地域住民とももめることなくすべることができ、スケート雑誌に掲載されたり、
地元のプロスケーターや県外からこの公園目的で引っ越してくるスケーターも多くて本当に最高の公園でした。
いろいろ思い出たっぷりにお話しさせてもらってるんですが、
なぜこのような内容を書こうかと思ったかと言いますと、
自分達で主宰しているFLCというスケートボードチームが今年で10周年を迎えることになり、
いろいろ映像配信などを企画しているのですが、自分がまだ初心者だった頃の映像や、
チームを結成してからの溜まりに溜まった映像をチェックしていると、
自分のホームスポットの映像が沢山出てきて、とても懐かしい気持ちになり、
すべる場所、仲間達など自分がおかれた環境は恵まれていたんだなと改めて感じたので、
スポットの大切さなどを読んでる方やいろんなスケーターと共有したいなと思い
このような内容にさせて頂きました。
FLCのYoutubeチャンネル「FLCSK8」にて過去の動画や今後の動画配信をチェックできますので、
Youtube「FLCSK8」で検索して頂いて是非チャンネル登録、ブックマークをよろしくお願い致します。
スケーターには必ずと言っていいほど自分のホームスポットがあり、
大小関わらずそのスポットには自分が見た歴史やたくさんの思い出がつまっているもので、
ローカルが守り抜いてきたスポットなんかは特に思い入れが強いと思います。
僕も自分のホームスポットには強い思い入れがあります。
マナーやルールを守ってやってても行政の関係でなくなることもあるし、
福岡は他の都市に比べてスケートパークが少なく決して環境が良いと言えない中、
自分のホームスポットが失われなかったことで今の自分があると言っても過言ではありません。
最初にすべり始めたスポットやホームスポットは自分の原点みたいなところですかね。
ただ一年、二年と月日が流れれば、時代や人の考え方も少しずつ変わっていき、
スケート禁止の看板が立つこともあれば追い出されたりといろんなことが起きます。
昨年も関東の有名なスポットが閉鎖され、
全国各地の知らないところでもきっとそういうスポットがあると思います。
またスポットによっては役場や地域住民との話し合いで
すべらさせてもらってるところもたくさんありますし、
今当たり前にすべれる環境や自分達のたまり場があるということに感謝して
きちんとルールやマナーを守ってスケートボードを楽しみたいものです。
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