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COLUMN |
SKATE COLUMN 2010/11/17 |
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『スケートボードとグラフィック』
「リベじゃないよ、ライブだよ」の森田貴宏くんから紹介されてしまいました、川田圭人と申します。
今じゃ、コンビニに行く時くらいしかスケートボードに乗らない俺が
スケート系のコラムを書くのはおかしいと思いつつも、
森田がどうしてもって言うもんだから…引き受けてしまいました。
普段文章を書かない俺が何を書けばいいのかさっぱり?なんだけど、
今の仕事をやるきっかけになったスケートボード・グラフィックについて書きます。
今、俺は絵を描いています。
いつだか覚えてないけど、結構前から「word of mouth」っていう名前で洋服を作っています。
自分の絵をT-シャツにプリントしたりとか、
不定期だけどポツポツ新作を出しながら、
頭のでかい先輩と二人でやっています。
そして、今年の5月から浅草駅地下街商店街で
「フウライ堂」というアトリエ&ギャラリー&ショップを仲間6人で始めました。
浅草駅の改札を出た左に、
飲み屋、焼きそば屋、なんでも屋(電池からエロビデオまで)、占い屋、整体屋、タイ料理屋などなど、
幅広いジャンルのお店がひしめく地下商店街の突き当たりにあります。
ちなみにとなりの「5hours」というミックスCD屋も仲間がやっています。
同じ日にオープンしたこの2軒には、夜な夜な浅草の連中たちが集っています。
その「フウライ堂」を拠点に毎日絵を描いています。
毎年、年に3回くらいいろんな所でエキジビションやったり、お店の壁画描いたり、
誰かのパーティーのフライヤー描いたり、T-シャツのグラフィックやったり、
たまにはスケートボードのグラフィックやったりと、絵だけ描いて暮らしています。
そんな絵を描く生活をするようになったのは、やっぱりスケボーのグラフィックがきっかけだった。
スケートボードの絵ってもんはなくてはならないもんですよ!
大体プレスの好き嫌い、テールの長さとかあるかもしんないけど、
CDやレコードと一緒でジャケ買いみたいなのってやっぱあるでしょ。
俺の場合はドッグタウンのグラフィックに一目でやられて、
そこからハードコアとかのバンドのロゴとかをデッキテープに描いたりしていたのが、
それっぽい絵を描くきっかけだった。
近所の壁に初めて落書きしたのも“DOGTOWN”と“SUICIDAL”。
それだけ魅力的なグラフィックだった。
当時のドッグタウンのグラフィックはBULLDOGってやつが描いていたんだけど、
十字架に“DOGTOWN SKATES”って描いてあるその墓標のようなものに、
羽が生えていたり、手がついていたり、
今思うとメキシカンのチカーノスタイルの字体(いわゆるGANG文字)なんかは
夢中で真似して描いていたのを覚えている。
今でも描ける。
それぐらい大好きだった。
それからアメリカに住んでいた時にグラフィティに出会い、夢中になった。
当時は日本でグラフィティの情報なんか何にも無いに等しかった。
パルコブックセンターで「SPRAYCAN ART」っていうのと「SUBWAY ART」っていう写真集が出てて、
欲しくてしょうがなかった。
何度も立ち読みしながらお金を貯めてやっと買えた。
文章は全部英語で何書いてるのかわからなかったけど、写真は穴があくほど見てた。
MODE2とPHASE2、FUTURA2000、この3人はその中でもずば抜けてやばかった。
たったそれだけの資料を見て、真似しまくって描いていた。
今はネットでグラフィティって検索するだけで世界中の写真が山ほど出てくる。
俺が始めた頃はスケートボードのグラフィックはパンクな感じで、
スケーターの格好もネルシャツに皮ジャンってスタイルだった。
その後、パンツがどんどん太くなり、PLAN Bからはボンタンみたいなジーンズが出て、
聴く音楽もヒップホップへと変わっていき、
グラフィックもグラフィティライターが描くようになっていった。
そして今はパンクもあり、ヒップホップもあり、ジャズもあり、
ロックもあり、四つ打ちもあり、いい意味で何でもあり。
時代が変わるのってめちゃくちゃ早い。
だけど、スケーターはいつだってその流れに乗れている。
乗るのが得意なスケーターはグルグル変わり続ける時代の流れを物ともせず乗りこなしていると思う。
スケートボードのグラフィックも、ある意味、時代を映す鏡のようなものだと思う、今日この頃。
そんな俺のコラム第二弾では、
一緒に絵を描いている仲間「緑道會」のMIM、SKEMと
スケートボードについて熱く語り合おうと思っています。
ちなみにこいつらはスケート経験ほぼなしのド素人。
グラフィックの話を交えながらのスケート対談、乞うご期待! |
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